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「カメハメハの誕生」3
それはコハラの若きアリイ
Naeʻole(ナエオレ)※1でした。
この妊婦とまだ生まれていない赤子に
忠誠を尽くす男でした。
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彼の指は壁に沿って並ぶPili(ピリ)※2
の束の結び目を素早くゆるめました。
時が来たときには、その束を押して
カフナから赤子を受け取れる十分な
スペースをあけるためでした。
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母・ケクイアポイヴァは、
やわかなマットを重ねた上※3
でしゃがんでいました。
ククイ※4の灯りの中で、
彼女のおへそは瓢箪のように艶やかに
微かに光っていました。
彼女は眼をつむったり、開いたりしました。
雷鳴のように、内なる痛みは
やってきたり、遠のいたりしました。
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数ヶ月前、助産婦であるカフナは
赤子のための準備をケクイアポイヴァにさせました。
ケクイアポイヴァのお腹がゆっくり
大きくなったとき、
カフナはククイオイルを彼女のお腹に塗りました。
浜辺では、温かい海水の中で
お腹の動かし方を見せました。
優しく大きく、やって見せました。
これが赤子を緩めるのです。
ケクイアポイヴァは、オレンジ色の
イリマ※5 の花を食べました。
彼女は黄色のハウ※6 のお花の分厚い端っこも
食べました。
これらは、赤子がより簡単に
生まれるよう助けてくれるからです。
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ところがケクイアポイヴァのカラダは
扱いにくいほど成長し、
彼女が食べたかったイリマの花の繊細さは
全く見られませんでした。
彼女は代わりに深い海のアリイ
獰猛な niuhi sahrk(ニウイ サメ)※7の目を
代わりに食べたくなりました。
この望みは、彼女の赤子が男の子であり
アリイたちを皆殺しする殺人者に
成長するサインでした。
★★★
※1Naeʻole
Naeとは「息切れ」という意味でそこに
非定型のʻoleがついて「息切れをしない
→長く息が続く」という意味で
ナエオレは赤ちゃんのカメハメハを抱いて
走って、泳いでカメハメハを助けます。
そのことが「Kohala Kuamoʻo」に
書かれています。
※2 pili
ペタペタとくっつく葉で家の密閉度を
高めるためにピリの葉で家が作られていました。
※3 やわらかなマットを重ねた上
この本にラウハラについては書かれていませんが
古代ハワイではハラの葉(ラウハラ)で編まれた
マットが使われていて、
高貴な人ほど何枚も重ねて使っていたそうです。
※4 ククイ(Kukui)
油分をたくさん含んだ実で
松明の灯りにも使われていました。
※5 イリマ(ʻilima)
妊娠中の女性のカラダを整える
出産の痛みを和らげるものとして
使われていたそうです。
※6 ハウ
ぬるぬるした樹液を
陣痛の痛みを和らげる
産道を通りやすくする
として使われていたそうです。
※7 Niuhi manu
人喰い鮫(特定の鮫ではなく、2メートル以上ある
巨大なサメの総称






