FUJIYAMAを完璧なライディングで、、、
いや、、ちょっと余裕の、、、
いや、、ぎりぎりのライディングで制覇した一行は、
次のターゲットを探し、ブラブラ歩き出した。
 
近くにある「どどんぱ」乗るかー?!
・・素通り。。
 
今回の一つのメインであるお化け屋敷行くかー?!
・・まだ早い。。
 
そんなまとまりの無い一行を、何気なく先導するj-taro。
心の中ではすでにターゲットは決まっていた。。
 
気付くと、なんだか異様な格好のまま空に放り出されて、
身動きがとれなくなっている人間が
声にもならない悲鳴をあげているマシンの近くにきていた。
 
テレビでは何回も見たことあるけど、
確かにちょっと迫力あるなぁ。わくわく。。
 
これにするかー!
人気故に長蛇の列が出来上がっていたが、
FUJIYAMAで想像以上に怖い体験をして、
すっかりスイッチがハイに切り替わっていたこともあり、
がんばって並ぶことに。
 
並んでいる最中、さっきのFUJIYAMAを思い返す。
 
あれを超えることはない。。
見た目は強者だけど、乗ると意外と大した事無い。
結局そんなもんだよ。
悪役ばかりやる俳優さんは、実はいい人ってよくある話じゃん。
凶悪事件の犯人の人物評を聞くと、みんな口を揃えて
あんなにいい人が、、ってよくある話だよ。
 
自己暗示ともとれるが、そんなことを考えながら、精神統一を図る。
「統一」と声に出して言う。二回は言わない。
 
いよいよ、自分たちの番が回ってきた。
 
マシンに固定され、足が宙に浮く。
 
いざ、スタート!!
 
あれ?スタートしないよ。。
 
数秒後、悪魔のアナウンスが流れる。
「申し訳ありません。少々お待ち下さい。」
 
?
 
 
アナウンスのあと、すぐさま後ろの方から
トンカン、トンカン、音がする。
 
体は固定されているから振り返って確認することはできないが、
・・・・完全にトンカチが登場してるね。
そして、ここにいる20人が今から命を預けようとしているマシンを
これみよがしにぶったたいてるよ。
 
大丈夫大丈夫。「統一、統一」
ぼそっと二回つぶやく。
二回言ったってことは相当追い込まれている証拠だ。
ついでにとんちんかんっていう漫画、昔あったな。
無理やり他のことを考えようとするが無駄だ。
 
10トンカチくらいしたあと、
 
「お待たせしました。」のアナウンス。
 
それと共に体がさかさまになり、
その視界には、まばらにちりばめられた雲と、
太陽に照らされて透き通った空が現れた。
 
もうアドレナリン出まくり。
 
後ろ向き(寝そべった状態?)で、
てっぺんまで上がっていくこの体験は、
今まで感じたことがない恐怖感で、
さっきまでの「大丈夫」という自己暗示と、
意味のない「精神統一」を一瞬にして打ち消すには
十分すぎる程だった。
 
 
もうここからは、
 
はい。点検。切れ電源。はい。点検。切れ電源。
 
ケツメ工場ばりのいいテンポでぐるんぐるん回る
殺人マシーン。
 
基本的に絶叫マシンに乗ると笑ってしまう僕ですが、
こればっかりは、笑うヒマなんてない。
ひたすら、早く終わって欲しい。と願う。
 
わー、わー、ずっと言ってたな。
 
わー、わー、ずっと言って、終わった。。
 
殺人マシンから下ろされた時は、
地上に足を付けて、自分の思い通りの動きが出来るって
こんなに安心することなんだ。
と、場違いな考えが湧きあがった。
 
FUJIYAMA、負けたな。
そんな気持ちも同時に湧きあがった。
 
今、こうやって生きている。
それだけで、ええじゃないか。
  
ソイヤ