たしかKクンと交わした最後の会話は
「もういいよ。俺、もうみんなと関わらないよ。」
だった気がします。
たぶんKクンは、どんなことがあってもTクンとKクンの彼女が付き合うことを
許しちゃいけないと思っていたんですね。
許せなかったんですね。
結婚まで考えた彼女を、親友だと思っていた友達にとられたら
誰だってそういう気持ちになります。
ただ俺をはじめ、
その場に居た仲間達は、Kクンがそういう気持ちになるとは分かりつつも、
その傷が、Kクンにとってどれだけ深いものであるかまでは
分かってあげることはできませんでした。
その当時、あまりにも辛かったであろうKクンの気持ちが、
今になってみれば、
あの時分かってあげられなかった自分への不甲斐なさへの怒りと共に、
自分の胸の中に込み上げてきます。
その場にいたみんなは、Tクン&Kクンの彼女の、あまりにも真剣な気持ちに
「そこまで思ってるなら、がんばりなよ。」
という気持ちになってしまっていました。
「Kクンにはもっと素晴らしい彼女が見つかるよ・・」と。
Kクンの気持ちをこれっぽっちも分かってあげられなかったんだと思います。
あの時・・・
TクンとKクンの友達の立場としてするべきことは
「絶対に止める」ことだったんじゃないかなぁ、、と今思います。
そんな周りの態度に嫌気がさしたのか、
それからというもの、Kクンがみんなで集まる機会に
顔を出すことはありませんでした。
それから、6年が経ったんです。
その6年の間に、
TクンとKクンの元カノは結婚をし、今では二人の子供がいます。
幸せそうにしています。
また、その他に野球部の仲間5人ほどが結婚式を挙げ、
Kクンを招待したんですが、
そのどれにもKクンが出席することはありませんでした。。
そして恐らく仲間内での最後になるであろう先日の結婚式に
Kクンが来てくれたんです。
Kクンにどんな心境の変化があったのか、
そこまで知ることはできませんでしたが、
その場に来たということが、
Kクンにとっては物凄く勇気のある決断だったろうし、
周りのみんなにとっても物凄く嬉しい出来事でした。
友達という存在は偉大です。
長く付き合っていようが、短い付き合いだろうが、
今、自分に何かしらの力、影響を与えてくれている友達がいなくなれば
きっと人なんてすぐにモロさを曝け出すことになります。
恋人と一緒で、今、友達と呼べる存在になってくれている人達との出会いは
青臭い言い方になりますが「奇跡」だと思います。
ここまで歩んできた自分の人生の、
どこか一箇所でも今と違う道を選んでいたら
今出会えている人とも出会えなかったんです。
そんな奇跡を大事にする意味も込めて、
Kクンへ悪いことをしたなぁ、、と
感じるだけではなく、徐々にゆっくりと、
一生に一度しかない青春時代を共に過ごした仲間と
何の気も使わずに酒を飲み交わせる日が訪れるように
この良いきっかけを大事に、Kクンとの距離を縮めていきたいと思います。
がんばります。
ソイヤ。