ある夏の土曜日。
午前中のみの学校が終わり、
昼食をたいらげ、
野球の練習をするため、いつものグラウンドに向かいました。
しかしその日は、同じグラウンドを共同で使っている
サッカー少年団の大会があって、
広いグラウンドを全て利用している状況でした。
グラウンドで野球の練習ができない
野球少年団のj-taro少年達は
海で相撲大会をすることになりました。
グラウンドから海まで徒歩5分。
大人が走れば2~3分の距離ですかね。
全く大した距離ではありません。。
しかしこの距離が後々、
監督との別れを決定付けるものになるとは
思いもしませんでした。。。。
意気揚々と海に到着した野球少年団の一行。
青空のもと、砂浜で相撲大会が始まりました。
まーるい土俵をみんなで書いて、
チームを決めて、
それはそれは大変な盛り上がりをみせていました。
野球の練習以上に張り切ってた子もいたなぁ・・・・(^^)。
その場にいたのは、
野球少年団の子供たち30人くらいと
大人は監督とコーチと、あと誰かの父兄が3~4人。
相撲大会も佳境にはいり、
みんな試合に集中していた
その時、、
ふと誰かが、海の方とは反対側の方、
グラウンドよりもっと先の繁華街の方を指差して言いました。
「あれ??煙あがってるよ。。。。」
「火事だよね?!あれ。」
遠くの方に目をやると、
確かに、あの火事特有の黒煙がモンモンと上がっています。
誰がみても火事であることは明らかでした。
その煙をみんなが見たタイミングとほぼ同時に、
監督がその場から走り始めました。
一刻も早く火事現場へ向かうために・・・・。
監督の職業、、、、
そう。
実は、消防士だったんです。
普段は消防士として働き、
休みの日を利用して、子供達に野球を教えていたのでした。
故に、
火事を発見して、一刻も早く現場へ向かうことは当然のことでした。
その場にいたみんながみんな、
走って現場へ向かおうとする監督の行為を当然のことと
捉えていました。
ただ、
一人だけ、その当然の行為を、当然じゃないと捉え、
監督に注意した人がいたんです。。。。
コーチでした。
監督が走り出したのをみたコーチが確かこんなことを言ってました。
印象に残りすぎている言葉です。
「走っちゃだめです!!歩いて向かって下さい!!お願いします!!」
その時は、、妙なことを言うなぁ。。
消防士の監督が走って現場に向かうのは当然じゃないのか??
子供ながらにそんなことを感じました。
その言葉に監督は
「大丈夫だから!!すぐ現場に向かわなくちゃ!!」
と、言いました。
結局、
その後、すぐに走り出した監督の後姿をみんなで見送りました。
それがj-taro少年以下、野球少年団の子供達が見た、
監督の最期の姿となってしまいました。
ソイヤ・・・。