今から17年前の今日
私は恋人を亡くしました。
山道をバイクで走っており
急カーブで曲がり切れず
谷底へ転落し、即死でした。
走り屋だったわけではなく
ただただ普通の
普通以上に善良な人でした。
事故から数年経った頃
彼の親に言われました。
もうここには来ないでください。
息子はあなたを縛り付けることを
望んでいないと思う。
あなたには息子にはない
「未来」があるのだから。
息子を忘れて
息子のいない未来を
生き抜いてください。
その日から私は一度も
彼のお墓参りをしていません。
私の現実を生きるために。
お互い自由に生きて
30歳になったら結婚して
しっかり地に足をつけて暮らそうね
彼とそんな話をしていたな
そう思って迎えた30歳
私は今の主人と結婚し、
地に足をつけて暮らしています。
ときどき
眩しすぎる彼の笑顔を思い出し
苦しくなるのは変わらないけれど。
でも、今思うんです。
誰かが私を思い出してくれる時
その顔は笑っているのかな?って。
願わくば
笑った顔を思い出してもらえるよう
今日も笑顔で生き抜こうと思います。