―――ニャン寺・縁側。
ぽかぽか。風、やさしい。
桜、ひらり。
ジャンジャン和尚
👉団子、もぐもぐ
👉ご機嫌
「本日は平和でありますなぁ〜」
メルタン住職
👉本を読む
👉ふと顔を上げる
「……その団子、どこから来たんですか?」
ジャンジャン和尚
👉ドヤ顔
「村の方からいただいたであります!」
👉間
👉もう一本取る
「つまり——恩返しでありますな!!」
メルタン住職
👉首かしげる
「それ、返してないですよね」
ジャンジャン和尚
👉フリーズ(0.5秒)
「……たしかに」
そのとき——
スッ……
小さな子猫。
👉お腹すいた顔
👉じっと見る
ジャンジャン和尚
👉視線に気づく
👉団子を見る
👉子猫を見る
👉葛藤(2秒)
👉スッ……
「……食べるであります」
子猫
👉パクッ
👉モグモグ
👉元気な目
👉ぺこり
👉トコトコ去る
―――静寂。
メルタン住職
👉クスッ
「今のは“恩送り”ですね」
ジャンジャン和尚
👉キョトン
「恩送り?」
コーン……
👉木魚の音
👉本堂から
トラ住職
👉静かに現れる
「恩送りとは——」
間。
「受けた恩を、
その者に返すのではなく——」
👉子猫が去った方向を見る
「別の誰かへと渡すこと」
ジャンジャン和尚
👉理解しかける顔
「つまり……団子リレーでありますな?」
メルタン住職
「雑ですね」
トラ住職
👉静かに続ける
「恩返しは——一対一。
恩送りは——巡るもの」
👉風、そよそよ
「渡せば、また渡る」
間。
「それゆえ——善意は途切れぬ」
ジャンジャン和尚
👉少し感動
👉ゆっくりうなずく(0.5ミリ)
「……では、あの子猫も——」
トラ住職
「いずれ、誰かへ渡すであろう」
―――遠く。
さっきの子猫。
👉別の小さな猫に
👉木の実を分ける
ジャンジャン和尚
👉目キラキラ
「回ってるであります!!」
メルタン住職
👉頷く
「見返りなしで広がるのが、いいんです」
トラ住職
👉目を閉じる
「情けは——巡る」
コーン……
👉木魚、響く
ジャンジャン和尚
👉空の皿を見る
「……で、次はどこから来るでありますか?」
メルタン住職
「それは待つものじゃないです」
風、やさしい。
―――ニャン寺。
今日もどこかで、優しさが巡る。
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