そのとき。
テツオ。
ゆっくり。
本当にゆっくり。
首だけ動かす。
ギ……。
ろろくん。
固まる。
そして。
テツオ、ひと言。
「……通行の妨げだ。」
短い。
重い。
正論。
ろろくん。
なぜか謝る。
「すみませんでした。」
そこへ通りかかるジャンジャン和尚。
「何してるんですか?」
ろろくん。
「山に挑んでいた。」
ジャンジャン、うなずく。
「無理です。」
さらに奥から、トラ住職。
一言。
「ろろくん。」
「はい…」
「用心棒は動かないから、
用心棒なのです。」
ろろくん、その日悟る。
動かない強さもある。
そして翌日。
入口に張り紙が増えた。
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