悟りと居眠りのあいだ | 猫ポスト

猫ポスト

コーギー、猫との暮らし。昨年はベンガル猫をお迎えし、ダックスと銀次郎を看取りました。

リブログ、コメント、大歓迎です♫

朝のニャン寺。

本堂は静まり返り、香の煙がゆらり。


説法台の前に立つ、メルタン住職。

背筋はピン。表情はやや気合い入りすぎ。


その最前列――

チビ子村長、正座。

……しているが、すでに半目。




メルタン住職、咳払い。


「えー……本日は

“欲を手放すこと”について――」


チビ子村長、

コクン。


首が前に落ちる。


メルタン住職、気づく。

一瞬、間を置く。


「……欲を手放すとは、

“今この瞬間に集中すること”です」


チビ子村長、

コクン、コクン。


完全に舟を漕ぎ始める。


メルタン住職、

少し声を張る。


「たとえば!!

おやつを前にしても!!

我慢できる心!!」


チビ子村長、

ピクッ。



目を開ける。

「……おやつ?」


メルタン住職、

勝ったと思う。


「はい!そうです!

そこに欲が――」


チビ子村長、

再び目を閉じながら一言。


「……じゃあ

 それは明日でいいかね……」


メルタン住職、

フリーズ。


沈黙。


本堂の奥で、

ジャンジャン和尚が小さく頷く。


「……深い……」


メルタン住職、

そっと合掌。


「本日の説法、

 以上です……」


チビ子村長、

そのまま完全熟睡。


木魚の音だけが、

コーン……と静かに響いていた。



↓リアルメルタン住職も‥寝た。


にほんブログ村 猫ブログへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村