ある日の午後。
寺の境内。
チビ子村長は、
腕を組み、真剣な顔で立っていた。
そこへ――
もふっ。
現れたのは、
もちゃ太郎和尚。
茶トラ。
体格よし。
雰囲気よし。
顔つき……だいたいトラ住職。
チビ子村長
「……住職」
もちゃ太郎和尚
「はいっ!」
(即答)
チビ子村長
「村の予算についてですが」
もちゃ太郎和尚
「はいっ!」
チビ子村長
「来年度の寺の修繕費――」
もちゃ太郎和尚
「大丈夫です!!
じゃらしでなんとかなります!!」
チビ子村長
「……?」
チビ子村長
「いや、そうではなく
屋根の老朽化が――」
もちゃ太郎和尚
「わかります!!雨の日は中で寝ます!!」
チビ子村長
「聞いてます?」
もちゃ太郎和尚
「聞いてます!!全体的に!!」
チビ子村長、目を細める。
チビ子村長
「……トラ住職」
もちゃ太郎和尚
「はいっ!!……あ、違いました!!」
チビ子村長
「?」
もちゃ太郎和尚
「ぼく、もちゃ太郎和尚です!!」
チビ子村長
「……」
(沈黙)
つづく。
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