ある日の昼下がり。
寺の門前に、見慣れぬ僧が現れた。
旅の僧――
ナッツ和尚である。
風に揺れる袈裟。
穏やかな笑顔。
そしてなぜか、懐からナッツ菓子の袋がのぞいている。
第一戦:VS ジャンジャン和尚
ジャンジャン和尚、先陣。
木魚を前に、胸を張る。
「煩悩とは――
気づいた時には
すでに口に入っているものです!」
(※例:チュール、試食、落ちていたおやつ)
参拝者たち、大爆笑。
しかし――
ナッツ和尚、静かに一言。
「それは煩悩ではなく
反射神経ですね」
一瞬の静寂。
ジャンジャン、
ゆっくり座り直す。
「……完敗です」
ナッツ和尚、勝利。
第二戦:VS メルタン住職
メルタン住職、にこにこ登場。
「煩悩は、
ダメなものじゃありません。
持っているから、
やさしくなれるんです」
ふわっと優しい説法に、
空気が一気にあたたまる。
しかし――
ナッツ和尚、微笑んで続ける。
「ええ。
ですが――
全部抱えたままだと、
前に進めません」
そして、
手にしていたナッツを一粒、床に置く。
「置くことも、
修行です」
メルタン住職、目をぱちくり。
「……あ、
それ、
ちょっと悔しいです」
ナッツ和尚、連勝。
つづく。
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