今週号のサンダー毎日にロッキー青木伝の2回目を寄稿。

 

 マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション(Master of Business Administration)――。経営学修士と訳されるMBAの起こりは、米ボストンのハーバード大学院だとされる。近年人気のマサチューセッツ工科大のMBAには、世界中の優秀な学生やビジネスマンが集い、文字通り経営の有りようを学ぶ。いまやMBA留学は日本企業で上り詰める登竜門のように位置づけられている。

 そんなMBA発祥のハーバード大で教材に使われてきたのが、ロッキー青木こと青木廣彰の米国サクセス物語である。最後の妻となる青木恵子もかつてハーバード・ビジネススクールに通った。

「ハーバードには大学院とビジネススクールがあって、私はビジネススクールでしたが、その当時もロッキーのケーススタディー(教材)が使われていました」

 当時の彼女はまだロッキー本人と出会っていない。だが、誰もがその存在を知っていたと話した。

「19歳の慶大生が300㌦(10万8000円)だけ持って米国にやって来て、どうやってベニハナをつくったのか。ロッキーのベニハナストーリーは、今から30年以上前にハーバード大のケーススタディーとなり、大学院の学生たちは少なくとも20年ほど前まで教材として使っていました。ケーススタディーはウォルマートやグッチ、最近でいえばマイクロソフトやアマゾンなど、いろいろあります。なかでもベニハナストーリーはハーバードでいちばん知られ、長く使われたのではないでしょうか。やがてベニハナストーリーは世界中の大学に広まり、ロッキーは有名人になりました」(以下略)