20歳の時に開けたヘソのピアスを、はじめて外した。
私が身につけてた唯一のピアス。
その割には、気に留められるわけでもなく
おしゃれなアクセとして誰に披露されるわけでもなく
ただひそかに放置され続け、どうでも良い存在に甘んじたまま
ヘソにぶら下がってたのだ
16年の間。
存在というのは不思議なもので、
そんなモンでも、無くなってしまえば無性に心もとなく、やたらに寂しい。
ヘソってこんなだっけかしら?
メガネをずっと掛けてる人が、それを外した時、なんとも物足りないよな顔に
なるように
どうにも味気がなくなった私のヘソは、やたら間抜けで・不格好な洞窟のよう。
ひそかに隠し持っていたこのピアスは、
私の最終兵器。
私のお守り。
20歳の決意表明。
一番青く、固く、繊細な、すっぱいすっぱい時期の私から、
現在のワタシへの、エール。
大人になってしまっても、何処かへ流されないためへの。
表現家 明日香