先日、仕事を辞めたいけど辞められないという相談に乗った。
結構やばかった。
ストレスで眠れない。体がだるい。
月曜日が憂鬱でベッドから起き上がるのが大変。
頭も痛くなる。
うつ症状が出ている。
職場がピリピリしている。
仕事量が多く、それでいてミスが許されない雰囲気。
人手が足りず、新しく人が入ってもすぐに辞めていく。
業務が肩にのしかかっている。
数年前からこの会社を辞めたいと思っていたが、辞められない。
その理由を聞く。
自分が辞めたら人が足りなくて会社が回らないから。
「会社を回すのは誰の仕事か知っている?」と聞いた。
えっという顔をした。
「経営者の仕事だよ」って伝えた。
すぐに人が辞めるなら、辞めない職場にするのが経営者の仕事だ。
離職率を下げる。これは人を採用するのと同じくらい大切な仕事なのだ。
次に出てきたり理由は、逃げる感じがするから抵抗があるというものだった。
いいじゃん、逃げても。
っていうか、逃げてないのはあなたくらいじゃないの?
他の人は逃げているのに、逃げられないパティーンが出ているんだよ。
逃げるのは悪いことじゃない。津波が来たら逃げるじゃん。
そう聞いても逃げられないらしい。
だんだんと、問題の本質に近づいている。
「逃げたら何がだめなの?」
そう聞くと、他の人に迷惑をかけるからと答えた。
「誰?経営者?上司?」
みんなですね、と答えた。
迷惑をかけるから逃げられないパティーンだ。
どうやらその人は人生でそれを繰り返しているらしい。
「昔を思い出してみて。同じ感覚になったのってどんなとき?」と過去を掘り下げる。
両親ですね、と答えた。
両親に心配をかけないようにしてきた。
学校に行かないと両親が心配するから、無理して学校に行った。
離れて暮らすと両親が心配するから、実家の近くに住んだ。
両親が心配するから、安定した業界の会社を選んだ。
あらら、親思いな優しい子だ。
こんな話をした。
心配や不安は両親のものだから、あなたが責任を取らなくていいんだよ。
両親が自分でどうにかするべきもの。
あなたが相手の心配や不安をどうにかすると、相手はそれを自分で解決しなくなる。
それって相手のためにもならないよね。
安心させるというのは一見すると相手のためのようであるけれど、相手を甘やかすということでもある。
そう話すと、その人は「過保護ですね」と笑った。
過保護な親だと、子供が育たない。
過保護な子だと、親が育たない。
過保護な上司だと、部下が育たない。
過保護な部下だと、上司が育たない。
「でも、コロナ禍で次の仕事が見つかるのか不安っていうのもあります。」
いいね。それがあなたの不安だ。
おめでとう。
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