田尻歴史館 続き。

訪問したのは2023年12月です。

 

今回は洋館のご紹介。

 

 

 

 

玄関扉の欄間窓、ステンドグラス、木枠には彫刻。

 

 

中に入って、右手に階段。

 

 

 

 

 

天井は白漆喰。

持ち送りにも装飾がありますが、側面は竹を編んだような文様。

 

 

玄関から書斎へ。

ベイウィンドウの部分です。

美しいステンドグラス!

 

田尻歴史館のステンドグラスは、木内真太郎氏

(宇野澤組ステンドグラス製作所、後に玲光社を設立)と判明しているそうです。

(田尻町HPより)

 

 

照明、かわいい!

モールディングの意匠が玄関とはまた違っています。

 

 

床は寄木張り。

 

 

談話室。

壁のクロスは西陣織でございます~

洋の中に和を取り入れてございます。

木枠の彫刻もめっちゃ細かいですね~!

お金かかってますね~

 

 

ステンドグラスも種類がたくさんありますよ!

 

 

カーテンレールも素敵!フィニアルつきです。

 

 

換気口は渦巻文様。

 

 

談話室から食堂。

この部屋はカフェとして営業されています。(HP参照)

間仕切りの引き戸が素敵でしょう!

ぶどうモチーフのステンドグラス。

 

 

ここの木枠も凝った彫刻です。

これも渦巻かな。

 

 

食堂。洋風格天井。

腰板に漆喰仕上げ。

 

 

照明が部屋ごとに違いますね。

これも素敵!枠にステンドグラスが使われているんじゃないですか?

 

 

台所にはサイドボードがあり、ハッチが設けられています。

ここにもステンドグラス。果物がかわいい。

 

 

テラス。

テラスにテーブルと椅子を出して、お庭を見ながら珈琲と読書。

いいですね~

 

 

2階へ上がります。

階段の踊り場には大きなステンドグラス!

モチーフは綿花では、と言われているそうです。

美しい。

 

 

 

 

ニッチのアーチの土台にも彫刻。

 

 

ニッチを部屋側から見て。

アメリカ風の乳濁したガラスというのがわかりますね。

味わい深いガラスです。

 

 

この蛇腹の曲線が優美!!

これはなかなかお目にかかったことがない。

 

 

洋館の中二階にトイレがあるのですが、和風なんですよね。

 

 

 

 

 

この部屋の照明はアールデコかな。

 

 

 

 

 

洗面所。

やったー!私の好きなペデスタルの洗面台だ!優雅!

 

 

風呂場。

私は2連縦長窓のステンドグラスが気に入りました。

美しい風景画のようじゃないですか!

こんなお風呂なら長湯してしまいそう。

 

 

隅々まで手抜きなく、優雅に贅沢に造られた「綿の王」の館でした。

 

 

 

私が見学させてもらった日は、大阪府建築士会のイベントで、

講座と能のワークショップが開催されました。

田尻歴史館では文化財である建物をカフェやイベントに活用されています。

 

この日の講座では、「文化財の保存・活用と観光」というテーマでした。

有形、無形に関わらず文化財の保存、継承には、

お金と人手が必要です。

 

お金の面では、観光収入を増加させねばなりません。

今ある観光資源を掘り起こし、特産品(地産地消)の食を開発したり、

拠点となる施設や宿泊施設なども魅力を持たせたものにする、

といった工夫が必要になってきます。

 

お金だけでは、難しい。

人口減少の町にあっては、祭りの神輿の担ぎ手がいないという事態に。

これは別の機会で聞いた話ですが、

ある地方の町では、神輿の担ぎ手はその祭りを研究している

大学の先生の研究室の学生さんで、地元の若者ではない。

学生さんがいなければ祭りが成り立たなくなっている。

地域の維持(定住人口の維持・増加、交流人口の増加)が必要なんです。

 

そして、地域の人々や事業者の、文化財の存在の周知と

価値の理解、これが文化財保存への意識を芽生えさせます。

自分の住んでいる地域の良さに気づき、大切に思う心。

アタッチメント=愛着が文化財を救う!

私なりの解釈も入っていますが、そういうお話でした。

難しい課題ですが、みなさんも考えていただけるとうれしいです。