以前にも橋本遊廓のことを書かせていただきましたが、

その時は、旧第二友栄楼、旧三枡楼を見学した様子でした。

今回は、色町好きロックな姐さん、ぱぁるさんの記事で知った

旧加島楼、大徳さんにお邪魔した時の話です。

 

橋本は、大坂の高麗橋を終点とする東海道五十七次、

淀宿と枚方宿の間の宿でした。

間の宿では旅籠や遊女は禁止されていた(Wikipediaによる)そうですが、

実際は、茶立女がいたのではないかと想像されます

 

橋本遊廓があった八幡市は地図をみていただければわかると思いますが、

木津川、宇治川、桂川が合流する、

淀川三川合流域という全国でも珍しい場所です。

明治の治水事業で三川合流になりました

明治3年 木津川 付け替え建事、

明治35年には宇治川付け替え工事が行われました。

大正6年の洪水を機に、宇治川と木津川を隔てる背割堤が造られました。

 

橋本遊廓について、おもしろい論文を見つけたので、

その内容も紹介しながら、お話しようと思います。

 

橋本遊廓は明治20年に遊廓として許可を得ます。 (論文より)

昭和5年刊の『全国遊廓案内』では、「八幡町遊廓」として紹介されています。

ここでは、明治10年創立となっています。

淀川、桂川、宇治川の三川の合流に沿って居るので、

風景もよく、夏は涼しく、多數の網船が出漁して、

夜間の不夜城、川岸に弦歌のさんざめく邊りは實に別世界の感じがある。

(『全国遊廓案内』)

 

論文によると、前回見学した旧第二友栄楼の楼主は、

大阪松島遊廓の出身の三姉妹の三女で、

長女は松島の本家、次女は第一友栄楼を相続したようです。

第二友栄楼の楼主には一人娘があり、彼女は薬剤師になりました。

遊廓から、角帽を被り通学していたそうです。

その後、結婚し妓楼を継ぎます。

 

だから、第二友栄楼にはこれらの書物が残っていたんですね。 ↓

 

 

また論文によると、女性楼主というのは、

橋本では貸座敷85軒中48軒もあったそうです。

 

今年の大河ドラマ『べらぼう』は吉原遊廓が舞台となっていますが、

楼主たちは「忘八」と呼ばれて、遊女と同じ側にいる人間として、

まあ蔑まれていたのです。

女性同士、遊女の日常や体調のことなど理解できる点もありますが、

楼主に女性がなる理由もそこにあるわけです。

しかし、第二友栄楼の楼主は高学歴で、薬剤師の資格もあるのです。

ご両親や本人の先を見据えた考えがあったことと思わざるを得ません。

妓楼に生まれる、ということは、世間の偏見や差別があったことでしょう。

 

 

さて、旧加島楼、大徳さんです。

何が貴重かっていうと、改修前だということです!

(R6年4月現在)

 

 

 

 

 

まず、目を奪われるのが、タイル敷きの土間!

乱張りされたカラフルなタイル。

ここだけでうっとり眺められます。

 

壁にはばーん!と裸体美女のステンドグラス。

 

 

ステンドグラス周辺の仕上げもすごく凝っている。

 

 

 

 

 

上がり框にもタイル。

渋い招き猫。

 

入口正面。

 

 

格天井。

欄間の透かし彫りは淀の風景でしょうか。

帆掛け船。

 

 

先に2階に上がりました。

 

お隣の妓楼とはこの近さだけど、

ここに腰かけたりしたんでしょうか。

 

 

 

 

 

待合いが設けられています。

茶室の腰掛待合のように数寄屋風の造り。

 

 

 

 

 

小鳥飼ってたの?

昔の遊女は自分が籠の中の鳥じゃない。悲しい

 

 

 

 

 

 

 

外側から見える、このステンドグラスは後付けだそう。

 

 

転業した時、大徳さんの看板。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは洋間。ベッドが入っていました。

 

 

壁に高峰秀子さんのブロマイド。

 

 

この窓、素敵よね~

 

 

蝙蝠。中国では吉祥文様であり、遊廓を示す印でもあります。

 

 

この部屋はちょっといい部屋かな。

 

 

裏側。

 

 

ぱぁるさんに教えてもらった襖の裏張り、ありました!

これが一番読みやすい。

自転車が壊れて、もう乗れないから鑑札を返納します、って書いてますね。

自転車、鑑札が必要だったんですね。

明治時代の鉄道敷設願いの文書を見ると、

まだ江戸時代みたいな書き方が残っているのですが、

昭和になっても、「候間(そうろうあいだ)」、「相成度(あいなりたく)」とか

江戸時代みたい!

おもしろいね~。

 

あー!やっと一話書けた~

続きはなるべく早く書くようにします。滝汗