秋の京都観光といえば、
嵐山のもみじ狩りや有名寺院の紅葉、
京料理に舌鼓――。
けれど、
最近はインバウンドの影響もあって
どこも大混雑。
そんなとき、少し足をのばせば、
静かに紅葉を楽しめる場所があります。
それが、
京都と大阪のあいだにある
「アサヒグループ大山崎山荘美術館」。
築100年以上の
英国風のお屋敷には、
モネの《睡蓮》をはじめ、
民藝運動ゆかりの作品
そして
リーガロイヤルホテル特製のケーキまで。
“美とおいしさ”を一度に味わえる、
大人の京都時間を過ごしてきました。
大混雑の京都で穴場大山崎ってどんなまち?
京都市内から電車で約20分。
京都と大阪のあいだに位置する
大山崎町(おおやまざきちょう)は、
歴史と芸術が息づくまちです。
千利休の茶室「待庵」や、
昭和モダニズム建築の名作
「聴竹居(ちょうちくきょ)」
⏬詳しく書いています❤️
豊臣秀吉と明智光秀が戦った
「山崎の合戦」ゆかりの天王山など、
国の重要文化財も点在。
春は桜、秋は紅葉と、
四季折々の自然も豊か。
観光の穴場として、
ゆたかな時間を過ごせます。
築100年の英国風建築が迎える大山崎山荘美術館とは?
「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、
実業家・加賀正太郎の別荘を
再生した美術館。
築100年を超える英国風建築は、
ヨーロッパから取り寄せた
ステンドグラスが輝き、
どこを切り取っても絵になる空間です。
館内はテラス以外撮影禁止のため、
ぜひ公式サイトでチェックを。
モネの《睡蓮》連作や、
柳宗悦・河井寛次郎・バーナード・リーチなど、
民藝運動ゆかりの名品も並びます。
ミュージアムショップの葉書も
紙が厚くておしゃれ
柳宗悦『手仕事の日本』
柳宗悦が日本各地の美しい手仕事をめぐる
民藝案内書。
柳の思想と秀逸な小間絵が心に残ります。
ロエベ × バーナード・リーチ ミニ財布
リーチの陶芸から着想を得た
アニマルプリントが印象的。
カードや小銭がすっきり収まる、
レア垂涎の上質なミニ財布です。
なぜアサヒグループと関係が?
美術館の正式名称は、
アサヒグループ大山崎山荘美術館。
取り壊しの危機にあった
大山崎山荘を地元住民と
アサヒグループ(当時・アサヒビール株式会社)
が保存支援し、
今の形が生まれました。
また、
展示品の中心には、
朝日麦酒株式会社
(現アサヒグループホールディングス株式会社)
初代社長・
山本爲三郎(ためさぶろう)のコレクションが。
彼は加賀正太郎と親しく、
ウイスキー事業
(現・ニッカウヰスキー株式会社)
も託されたほど。
そんなふたりの
”美を愛する精神、
近代日本の発展を目指す心、友情”
がこの美術館を通して今も息づいでいます。
足音が奏でる音楽に耳をすます安藤忠雄「地中の宝石箱」
新館「地中の宝石箱」は、
建築家・安藤忠雄氏による設計。
階段を下りるたびに
トゥーントゥーンと響く足音が、
まるで音楽のよう。
目を使い続ける美術鑑賞中、
静寂の中に流れるその音が
耳をやさしく刺激する試みはさすが。
そして深海のように静かな展示室で出会う、
モネ晩年の傑作「睡蓮」。
視覚も聴覚も、
五感が研ぎ澄まされるような
“心で感じる美術体験”でした。
美しい散歩道には紅葉が美術館へのアクセス
最寄駅はJR山崎駅・阪急大山崎駅。
どちらからも徒歩約10分。
緑あふれる坂道の途中には、
山荘への通り道としてつくられた
趣ある煉瓦造りのトンネルが。
こちらも
京都府の有形文化財です。
美術館の手前には、
ロッカー用だけの洋館もあって驚き
行きは登りになるので、
無料送迎バス(公式HPで時刻表あり)を
利用するのもおすすめ。
歴史にもゆかりのある場所
途中で出合う果実や木々の彩りに、
旅情が深まります。
世界一周を体験できる開館30周年記念展
2026年に30周年を迎える
大山崎山荘美術館。
現在の企画展は
『美術館で大航海!
~コレクションをたどって世界一周~』。
モネやシニャックなど西洋絵画に加え、
古代パルミラの浮彫、
日本で陶芸を学び
濱田庄司とも親交があった
ルーシー・リーの美しい器や
河井寛次郎の陶芸など、
河井寛次郎『火の誓い』
日本民藝運動の草分けの一人、河井寛次郎。
作品と同じように
個性的な彼の言葉や文章を集めた一冊。
世界と日本を結ぶ
100点以上の作品が展示されています。
大山崎山荘美術館の美術品は、
山本爲三郎コレクションの民藝品をはじめ、
シックでセンスがいい
美術品がそろっています。
どれも「暮らしの中に置いてみたい」と
思わせる温もりがあるんです。
私は特に
ルーシー・リーやバーナード・リーチなど
東洋と西洋の美意識が響きあう
世界観が好きで
個人のコレクションが
ベースになった美術館では
その人の美意識と共感すると、
とても刺激を受けます。
「河井寛次郎記念館や、
日本民藝館にも行きたいな」と、
次の旅への楽しみも増えました。
絶景テラスでいただく幸せ紅茶ロールケーキと紅葉
観覧後はお楽しみのティータイム。
本館2階のテラスからは、
三川(木津川・宇治川・桂川)と男山を一望。
天王山と男山に挟まれた
三川は、この先で合流して淀川になり、
大阪へと流れていきます。
紅葉に染まり始めた
山なみと川の流れが
時間を忘れさせてくれます。
リーガロイヤルホテル京都特製の
「お茶会への招待」は、
セイロン茶葉を使った
香り高い紅茶ロールケーキ。
レモンピールが爽やかなアクセントに。
コーヒーと一緒にいただけば、
まさに“秋のご褒美時間”です。
ギリシャ神話の豊穣の角を
モチーフにした人気シリーズ。
縁起のよい柄なので、
おもてなしにもギフトにもぴったり。
芸術とホテルの絆山本爲三郎とリーガロイヤル
このケーキが
リーガロイヤル京都製なのは、
山本爲三郎が
アサヒビールだけでなく
同ホテル(現・リーガロイヤル大阪)
の初代社長だったから。
民藝運動を支援した山本は、
バーナード・リーチや濱田庄司と相談しながら、
ホテルのメインバー「リーチ・バー」を開設。
©︎リーガロイヤルホテル大阪 HPより
“用の美”を体現した空間をつくりました。
プレジデンシャルタワーズの
客室に泊まったときの様子
「athletia」のアメニティでした。
大山崎山荘美術館とリーガロイヤルホテル、
異なる場所でありながら、
どちらも大切に守られてきた
明治・大正・昭和の日本の美が
脈々と受け継がれています。
京都・大阪観光にも便利大山崎おすすめホテル
大山崎での宿泊には、
駅から徒歩3分の
ホテルデュー大山崎
が便利。
駐車場(3台・有料)もあり、
手頃な価格で
京都・大阪の両方へのアクセスも抜群です。
もう少し贅沢な滞在をしたい方には、
ザ・リッツ・カールトン京都
は京都の便利な場所にありながら、
鴨川沿いの眺めに癒されます。
(ディプティック「フィロシコス」の香りのアメニティ)
または先ほどご紹介した
山本爲三郎のゆかりの
リーガロイヤルホテル大阪
(athletiaのアメニティが魅力)
でリーチバーを堪能しても。
芸術とおもてなしを感じられる
特別なホテルです。
美とグルメの味わう秋の旅静かな紅葉を求めて大山崎へ
モネの《睡蓮》、安藤忠雄の光の建築、
リーガロイヤルホテルのケーキ。
明治・大正・昭和という
激動の時代を経て、
今もなお”日本の美”が息づく場所。
芸術と自然、
そして“おいしい時間”がひとつになった
大山崎山荘美術館は、
まさに秋の京都の隠れた宝石でした。
静かな紅葉を眺めながら、
美しいものに触れる幸せ。
そんな豊かな時間を求めて、
次の休日はぜひ、大山崎へ――。
最後までお読みいただき
とってもありがとうございました🫶
《いまここ》でした🥰
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愛用品をたくさんご紹介しています。
ぜひ遊びに来てください☺️
※全ての情報は、2025年11月10日執筆時の内容です。





































