小説に登場する料理を再現してみたら…?
柚木麻子さんの長編小説『BUTTER』は、
木嶋佳苗事件をモチーフに描かれた社会派の物語。
ですが同時に、食欲の秋にぴったりな
美味しそうな料理がたくさん登場します。
その中でも、
容疑者・梶井真奈子(カジマナ)が
「バターの素晴らしさが一番わかる食べ方」
と語るのが、バター醤油ご飯。
今回、実際に作って食べてみた体験とともに、
作品の魅力、物語に登場する
「エシレバター」「カルピスバター」など
魅力的なバターも詳しくご紹介します。
『BUTTER』のあらすじ男女と食のリアル
柚木麻子さんの『BUTTER』は、
木嶋佳苗事件から
着想を得て描かれた小説です。
3人の交際男性たちから財産を奪い、
殺害した容疑で逮捕された
梶井真奈子(通称カジマナ)。
若くも美しくもない彼女が、
なぜ男性たちを翻弄できたのか?――
世間を騒がせた事件をもとに、
週刊誌の女性記者・里佳が取材に挑みます。
痩せ信仰を貫いていた里佳は、
カジマナにすすめられて
こってりとした食事を重ねるうち、
どんどん太っていく…。
そこには社会のプレッシャー、
男女の生きづらさ、友情や孤独、
欲望が織り交ぜられています。
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イギリスで大人気日本との受け止め方の違い
2024年2月に英訳が出版されると
イギリスでは46万部以上、
アメリカでも10万部を突破し、
全世界累計90万部の大ヒットに。
すごい翻訳家のポリー・バートンが英訳。
英語学習に日本語版と読み比べても面白い
日本での44万部をあっさり超える勢いです。
興味深いのは、
日本と海外での受け止め方の違い。
例えば…
・職場は男性ばかりで女性が役職に就けない
・体重増加で指摘される、セクハラを受ける
・彼氏が若いアイドルを追っかけ
体型を揶揄する
日本では「そんなもの」とも感じる日常ですが、
海外の読者にとっては
鋭い社会風刺に映ったそう。
柚木さんはイギリスの読者から
「ここまで皮肉を描く勇気に驚いた」
とまで言われたとか。
「女だから」「男だから」「妻だから」
「娘だから」「夫だから」
「会社員だから」「部下だから」「主婦だから」
こうしなきゃいけない、こうしてはいけない。
そんな目に見えないスタンダードって、
確かにありますよね。
ジャニーズのこともフジテレビのことも
海外から問題提議され、
明るみに出たところがあります。
私自身も、
「まぁこんなもん」と
諦めていた日常の中に、
問題をスルーしていたり、
深いストレスを抱えているのかも…
と考えさせられました。
黄金の味わいに落ちるバター醤油ご飯を再現!
『BUTTER』の中でカジマナが熱弁する
「バターの究極の食べ方」こそ、
炊きたてご飯にバターをのせ、
醤油を垂らすバター醤油ご飯。
指定するのは
贅沢なエシレバター。
「有塩タイプ」を冷たいまま、
炊き立てご飯にのせて醤油をたらす。
「本当に美味しいバターは、
冷たいまま硬いまま、
その歯ごたえや香りを味わうべき」
ー柚木麻子『BUTTER』より
というのがカジマナ流。
のせた瞬間は硬い
実際に作ってみると…
・冷たいバターと温かいご飯の温度差が楽しい
・口の中でふわっと溶けて黄金色の泉のように広がる
・炒めたような香ばしさと濃厚ミルクの甘み
正直、
最初はギョッとする組み合わせでしたが、
意外にジャンクではないんです。
濃厚なミルクの味がして、
ご飯にコクと甘みが生まれるんです。
「もっとバターを」と足したほど!
思い出すのは祖母のこと。
肉が苦手だった彼女も、
バターで焼いた牛肉に
醤油を垂らして食べるのが好きだったなぁ、
と懐かしさも。
和と洋の不思議なマリアージュ、
これはクセになります。
作中でも主人公の記者が、
気づけばご飯を一合食べて、
さらに夜中でも
米を炊いてしまうほどハマってしまいます。
確かに落ちていく、そんな感じがする。
濃い乳の香りがする長いため息が一つでた。
―中略―まだ食べ足りない。
むしろ、バターとご飯を受け入れる度に、
味蕾が新しい才能を開花させ、
もっともっととねだっているようだ。
ー柚木麻子『BUTTER』より
芳醇な香りエシレバターの贅沢体験
フランス中部・エシレ村で作られる
「エシレバター」は、
代々受け継がれる乳酸菌と
伝統製法で作られる発酵バター。
ヨーグルトのような
軽やかな酸味と芳醇な香り、
クリーミーな口どけが特徴です。
さらにおすすめはスイーツ!
✔️エシレバターを21%も配合したアイスクリーム
まるでエシレバター
そのものを食べているみたい!
エシレの香りが口の中でふわっと香ります。
✔️エシレバター100%使用のクッキー缶
リッチな味わいは自分へのご褒美にも、
ギフトにも最適です。
幻の名品カルピスバターの白い誘惑
そして主人公の理佳が
次に買った高級バターが、
カルピスバター。
エシレバターとはまた違った美味しさで、
たちまち気に入ります。
「カルピスバター」は、
乳酸菌飲料カルピスの製造過程で
生まれる生乳から作られる希少なバター。
普通のバターより白く、
クリームのような口どけ。
濃厚なのに後味すっきりで、
一流シェフにも愛される「幻のバター」です。
私が出合ったきっかけは、
大好きな「マッターホーン」のバームクーヘンに
このバターが使われていると知ったこと。
業務用カルピスバターを分けてもらい、
パンにたっぷり塗った瞬間、
濃厚でミルキーな風味に衝撃!
トーストにのせると生クリームのようで、
とろける美味しさでした。とまらない!
ダイエットと美は誰のため?価値観を見直すきっかけに
イギリスでは『BUTTER』を
「フォトフォビア(肥満恐怖症)と、
女性蔑視がひどい日本で描かれた
ブラックユーモアと社会風刺に満ちた小説」
と評する声もあります。
私が読んで感じたのは
「究極のモテ指南本かも?」ということ。
痩せることや見た目を整えることよりも、
心から美味しいものを味わって
自分、そして人を満たすことのほうが大切
つまり魅力とは
・自分自身に心から求めるものを与えられること
・相手には、自分が与えたいものではなく、
相手が求めるものを与えられること
そこから生まれるものだと
頭をかち割られる思いが。
メディアの美の条件を追い求めることは
ときとして
一方通行かもしれないということです。
私も毒されているかも???
とちょっと冷静にもなりました。
また、平安時代には
「しもぶくれ」が美人の条件だったように、
(わたしの悩み🥺)
美の基準は文化や時代で変わるもの。
そして、
私にとっての「美」も、
きっと誰かのそれとは違う。
自分にとって好きな美や
ライフスタイルってありますよね。
例えば
先日8年ぶりに映画出演で
イベントに登場した
女優・深津絵里さんのように、
無駄な肉が一切ない、
研ぎ澄まされた美しさにとても憧れます。
でも同時に、
心が喜ぶおやつや濃厚な食事を楽しむ
緩やかさや柔らかさにも
豊かさを感じるんです。
そしてまた、
濃厚な食事ばかりではなく
栄養バランスが取れた料理には
体が喜びます。
だから結局のところ、
自分にとって心地よいバランスを
見つけることが大切だなぁー。
主人公の記者・里佳も
彼女にとっての
幸せな生き方、
バランスを見つけていきます。
バター醤油ご飯を食べながら、
「美と健康のバランスを自分らしく見つめたい」と
改めて思いました。
自分の個性とも照らし合わせながら、
主観的に美の基準を見つけていきたいな。
贅沢バターと小説で自分を深く知る、日常を豊かに
本を読むこと、美味しい食事を味わうこと、
そのためにお金や時間をかけることは――
自分を深く知るための
大切な行為なのかもしれません。
なぜ生きるのか?
父が亡くなった後、
私はそう自分に問わなくなりました。
生きるとは、
自分を知ることなんだと思ったから。
だから、
なにが起きてもなにをやっても
全部が正解というか。
失敗も含めて
不必要なことは何にもないんだなと。
『BUTTER』を読みながら食べた
バター醤油ご飯が
改めてそのことを思い出させてくれました。
上質なバターは、
日常のご飯を特別に変える魔法の食材。
ぜひ本と一緒に、
エシレやカルピスバターを
取り入れてみてください。
きっとその一口で、
心の奥までふっと力が抜けて「落ち」、
毎日の食卓がふわっと豊かになるはずです。
👉 小説『BUTTER』を読む
👉 エシレバターを味わう
👉 幻のカルピスバターを試す
⏬ほかにも読書レビュー❤️
最後までお読みいただき













