こちらの続きです


2024年9月のことです



9月4日


朝から病院から電話があった

循環器科の先生からだった

なんで循環器科の先生?と思ったが

科を超えてあらゆる点から診ているそうだ


肺塞栓であるということ、

肺にある血栓を取るために

血液をサラサラにする点滴をしていたのだが

胃に穴があいていることが分かり、

影響があるため点滴を中止したとの事


エコノミー症候群で血栓が肺に飛んだけど

うまく とどまっていた

しかし点滴を中止したので血栓は取りきれず、

セカンドアタックの可能性があるという事

また血栓が飛んだら危険だという事



あの救急車を呼んだ時、

胸が痛いと叫んでいたのは血栓が肺に飛んだんだ

胃に穴があいてるのは、もともと胃は弱かったし

身体の痛みのストレスと強い痛み止めのせいだったかも


今ならそう分かるけど

この時は転移だけでもショックなのに

なんでそんな事を言うんだろうと思ってた



その後、すぐに今度は耳鼻咽喉科の主治医の先生から電話


胃の穴の影響からか貧血が進んでいる

胃の圧を抜くため、鼻からチューブを入れている

輸血もした

本人には説明したが、せん妄が進んでいるため、同意書には代筆をさせてもらったとの事



次から次へといろんな事を言われて

不安になったけど

先生方にお任せするしかない



面会は15時から

時間は15分


この時の記憶は曖昧になってる

会話が出来たのか?覚えていない


15分経ったので

帰らされた


帰りの電車の中で

また病院から電話


ちょうど駅に着いた所だったので

途中下車して電話に出た


今度は外科の先生からだった


胃の穴を塞ぐ手術をするかどうか

どうしますか?という事だった


手術をしないと胃の穴から血が流れ続けて輸血をし続けないといけないが、いつまでもそういう訳にはいかない。

手術をすれば胃の方は解決するが、それがきっかけになって肺の血栓が動いてしまうかもしれない。そうなると命を落とす可能性もある


奥さん、手術をするかどうか決めてください



朝から次から次へと言われた事のプレッシャーで

とうとうキレてしまった


「夫の命を私が決めるんですかっっ!!」

「そんな事決められないですよーーー!!」


駅のホームの待合室で叫んだ


そんなの無理だ

なんて酷な事を言うんだ

しかも電話でなんて無神経すぎる


こんな事、電話でなんて決められないと言うと

では直接お話ししますので病院に来てくださいと。


私はすぐに病院に引き返した


電話をくれた外科の先生と

主治医の先生から説明を受ける


でも電話で聞いたとおりのことだった


涙が溢れて止まらない

こんな辛い決断を私がしなくちゃいけないなんて


悩んで悩んで悩んだが

手術をお願いすることにした


では今すぐ手術します


え?今から?


同意書を書いて

そのまま手術が終わるまでじっと待つ


手術は無事に成功

ホッとした

本当に良かった


もう夜も遅くなっていた



9月5日


仕事中にも病院から電話がかかりヒヤリとする

耳鼻咽喉科の別の先生からだった

昨日の手術後、胃を休めたいのでカテーテルを入れたい。同意書を代筆させてもらっていいかという事だった


15時から面会


「ちゃんとご飯食べてるか?」と夫


自分がこんな手術して大変な状況なのに

夫は私のご飯のことを心配してる悲しい


そんな事を言われると思わなかったので

ビックリしたけど


「ちゃんと食べてるよ。大丈夫」

と笑顔で返す


そこにいた看護師さんが

「奥さんのご飯の事を気にするなんて優しいご主人ですねぇ」


いつも夫がご飯を作ってくれるんですよ

と言うと


看護師さん「なんて羨ましい〜」


夫の作るご飯は美味しいんです照れ

って言ったら


夫は

看護師さんの前でちょっと自慢げに

ニコニコとすごく喜んでいた


辛い入院生活の中でも

嬉しかった出来事のひとつですおねがい



この日はソーシャルワーカーさんと会った

在宅看護できる病院との連携、

家の状況、介護ベッドを置くとか

いろいろ話した


なんとかお家に帰らせてあげたい


夜にはまた病院から電話

主治医の先生からだった


不整脈がある。これがまた影響する可能性があるとの事


なんでもう、次から次へと悲しい



9月6日


今日も面会

夫は落ち着いているがちょっと弱っている感じ

医療用麻薬で痛みが取れてるのは救いだった


一緒にいるだけという感じで

あまり会話は出来てなかったけど


急に突然パッとこちらを向き


「なぁ、俺の身体はどうなってる?」


と聞かれたガーン


とっさの事で上手く返事が出来なかった


入院してからもいろいろあり過ぎたからだ


「どうって、、、」


言葉につまる私に

夫はそれ以上聞いてこなかった



9月7日


面会に行こうと用意してたら

病院から電話がかかってきた

主治医の先生からだった


肺に水が溜まっている。点滴の量を減らして対応しているとの事。

アルブミン=血の中にあるタンパク質がガンに取られていっている。

今後、人工透析という手もあるが、延命措置はしないという点ではどうか。


そう、余命宣告された時に延命措置はしないと決めたのだった


人工透析はしなくていいですと答えた


あとご主人から自分の身体はどうなってるのか聞かれたので、、

完全には治しきれませんと答えました。



えっ、そんな事言ったら夫はショックを受けるよ

希望を持たせるって言ったのに


そう思ったけど言えなかった悲しい


面会に言ったら夫は怒っていて

自暴自棄になっていた


「もう今すぐ帰る!帰らせて!」


先生が治しきれないって言ったからだえーん


「手術をしたから今すぐには帰れないのよ」


言ってもずっと怒ってる


「もう終わりや。治療もやめるムキー」


夫の怒りは収まらず

悲しい気持ちのまま

面会時間終了えーん





続きます