🌹 Secret Rose Garden案内板🌹

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あんなに「咲いて」と

願っていたはずなのに

 いざ蕾がほどけ始めると

急にこちらが慌てる


ちょっと待って

そんなに一気に来なくていい

もう少し

こっちの気持ちの準備をさせてほしい


バラって

いつもこちらの都合を無視してくる

カラーオブジュピターは、すでに数輪開花

春は毎年、容赦がない

カラーオブジュピター



そして今日

どうしても書いておきたいのが

リナルドの挿し木苗の開花


リナルドは2024年12月

ネコブセンチュウに侵されて廃棄した

置き場所は室外機の前

熱風が当たり、乾き、弱り

そしてやられる


分かっている

そこに置いたバラは調子を崩すと

何度も経験している

それでも置く

ベランダという箱庭では、理想はいつも

現実に負けるから


リナルドは河本純子さん作出の紫系のバラ

ブルーを含んだダマスク香

甘ったるくはない

どちらかというと、整った顔で

余計なことを言わないタイプ

うちには少ない色で

静かに気に入っていた


だから廃棄したあと

“使えそうな枝だけはちゃっかり残す”

という

わりと人間らしい判断をした


挿し木にして、1年4ヶ月

今朝、その株が

まるで躊躇もなく

三分の一ほど一気に開いた

遠慮がない

挿し木リナルド (逆光なので黒い)


でも、その遠慮のなさに、少し救われる

よく見ると、花はまだ少し粗い

花弁の巻きも、どこか落ち着かない

完成形じゃない

リナルド


でも、こういう一輪は嘘がない

親株のコピーのはずなのに

そこにはちゃんと

「この株の時間」が混ざっている


同じ顔をしているのに、同じではない

むしろ、似ているからこそ違いが見える


廃棄したバラの続きが

別の場所で、別の条件で

何事もなかったように再開している

そう考えると、少しだけ可笑しい


終わったはずの話を

勝手に続編にしてくるあたりが

いかにもバラらしい

リナルドってリバーシブルだった


そしてたぶん、この一輪が

いちばん“物語を持っている”


次はもっと整う

もっときれいに咲く

でも、この少し不器用な一輪だけは

ここにしかない完成度を持っている



【関連記事】

以前のリナルドはこちらです


このバラとの最後の別れは

ここに残しています


以前はこんな表情も

見せてくれていたバラです


最後まで読んでくれてありがとう♡

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