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ニコニコラブラブ




私が幼稚園の頃
水曜と土曜は半日保育で
絵本を借りて帰れる嬉しい日だった



気に入る本があると
いつもそればかり借りてしまう
その中の1冊に



林明子さんの
「おでかけのまえに」
があった







小さな女の子がおでかけの前に
お母さんの真似をして
お化粧をしてみたり



お弁当のおかずを
冷ましている間に詰めてあげようと
グチャグチャにしてしまったり



その度にお母さんは
「あらあら」と顔を拭いてくれたり
お着替えをさせてくれたりするのだ



子どもながらに、そうそう!
そうなの!と、初めて絵本を読んで
「共感」を覚えた絵本だった



また、「はじめてのおつかい」では
牛乳くださいって言えなくて
そこがまた子ども心に
深く共感する場面で
ドキドキしながら読み進めたものだ






「きょうはなんのひ」も
これまた名作で何度も何度も
ワクワクしながら読んだ








「こんとあき」は私が中学生に
上がってからの初版なので
これを幼少期に読めていたら



どんなにハラハラ
楽しめただろうかと
しみじみ思いながら読み聞かせていた
こんちゃんのぬいぐるみは
今でも欲しいのよ笑
しっぽがちゃんとペチャンコなのよ







私は読み聞かせで
校内で最優秀賞をいただいたほど
絵本が大好きだったので
いろんな絵本を愛している



高校生以降は
洋書の絵本はバイトして
輸入のものを集めたりしたほど
絵本の世界にのめり込んでいた



その中でも林明子さんは
私の中で特別な存在だ



数年前、いや10年近く前に
夫の征矢さんを亡くされ






病床の征矢さんがラフのスケッチで
書いていたものを
明子さんが作品に仕上げた
最期の作品がこの「ひよこさん」



これ以降、林明子さんは
絵本を出版していない
林さんにとっても
最期の遺作となってしまった



これは何度も何度も
すえこに読み聞かせた
静かで穏やかなひよこのお話



絵本は子どものものだと
思うなかれ
ここに原点がある



大人が読んでも
充分に語りかけてくるものがある



その1文字に、その何気ない絵に
たくさんの想いが込められている



それをどれだけ汲み取れるか
読み手の私たちの
力量にかかっている



ヒヨコヒヨコヒヨコ



私たち親子を
今もなお魅了してやまない
林明子さん

長きにわたり
大変お世話になりました
どうぞ征矢さんとごゆっくり
あちらの世界で楽しんでください

ありがとうございました
ご冥福をお祈りします