歌ってごらん
あの頃のように
聴かせてくれないか
今の君の声で
恥ずかしがることなんかない
わたしは知っている
全身で歓びを歌っていた
何の恐れも知らぬ
無邪気な君を
その目に涙をため
隠れるように、そっと
歌っていたことを
まるでその心とともに
喉も裂けよと
吠えるように
歌っていた日のことも
わたしは知っている
いつのまにか
君は
逆らうことをやめ
流れに任せることを知った
それを安らぎだと
「みんな」が言うからだね
本当にそうかな?
君は
どう思う?
外れぬ鎖に
それでも抗い
牙を立てていた君が
鎖も自分の一部だなんて
受け入れようとしている
間違えてはいないか?
君を苦しめるものに
身を任せることが
安らぎなんかじゃない
叫んでいい
泣きわめいて
ここから出してくれと
助けを呼んでいいんだ
諦めるな!
なぜ苦しいときに
ひとりになろうとするんだ
わたしを思い出して
この手をとってほしい
苦しみを見ないようにすることが
安らぎなんかじゃない
わたしは知っている
どんな君も
だから
安心して
受け取るだけでいい
愛しているよ









