ちゅうおん2020 | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

19 日(土)、20日(日)の2日にわたって秩父ミューズパークで開催された「エビ中 秋麗(あきうらら)と轡虫(くつわむし)と音楽のこだま 題して『ちゅうおん』2020」に泊まりがけで行ってまいりました。約7か月ぶりの待ちに待った有観客ライブ、何とか実現にこぎつけただけでも僥倖というか有り難いことでした。


これは土曜日の朝、現地に着いた時の画像。あいにくの雨です。

でも結果的には天候の好悪なんてほとんど気にならない、そんな2日間の4公演でした。




初日1部、僕の席は屋根のある前方の固定椅子(上記案内図の青色のエリア。以下、便宜上「屋根席」と呼びます)の上手側最後列でしたが、開演少し前にその上手舞台袖(屋外?)から「……ウィアーエビ中、一曲入魂」の例の掛け声が結構はっきり聴こえてきて、それに呼応して客席から(もちろん自分も)自然発生的に拍手が起こりました。コロナ対策で半分以上の席が間引かれて満堂とは言い難かったけれど、それでも会場に柔らかく響いたその拍手に引き起こされたあの感興、詩情はなかなか散文的には表現できない。会場の秩父ミューズパークが手軽ではあるけれど容易にはたどり着けない隔離された場所であることも、偶然とはいえ3年前から今年のこの催しのために準備された天の配剤にも思えて、「私立恵比寿中学」という仙境に遊ぶためにはこれ以上ない環境が揃っての貴重な瞬間でした。




(やっぱり屋外だったんですね)


そしてバンドの各メンバーがおもむろに登場して音を鳴らし始め、ついにエビ中メンバーが登場。オペラ『椿姫』や『こうもり』の晩餐会の場面で着るような赤いロングドレスに身を包んだ彼女ら1人1人の美しさに瞠目しました。とにかくライブ終了まであっという間の2時間でした。

この昼の部はただただ「美しい」という印象、バラードverの「23回目のサマーナイト」と「ちがうの」をはじめ、耳に聴こえ目に見えたすべてがとにかく美しかった。


(画像はナタリーから。ライブの美しさとは裏腹にダルマのような姿で写りこむ僕、屋根席最後列の水色のマスク)

そして夜の部、昼間の「ちがうの」があまりにも素晴らしかったので、そのブロックが近づくにつれワクワクしながら身構えていると今度は「スターダストライト」の不意打ちを食らって文字通りの目眩を覚えました。今の6人で、こういう形でこの曲を聴いてみたいとずっと思っていた願いが叶って感慨無量です。そっと目を閉じて浮かび上がる数えきれない星たちというのはそのまま彼女らのことでした。

この回は個人的には全4公演でもっとも良席(屋根席L列ほぼ中央)で、フォーメーションチェンジ後の美怜ちゃんとゼロズレ、目線の高さも同じくらいで、何より肉眼で表情がわかる席、いや、もう純粋に楽しかった。着席、声援ペンラ禁止という制約の中、上半身の動き(主に腕)や拍手のバリエーションで観客側から意思を伝えるのはもどかしくはあったけれど、その分神経を集中してレスポンスを試みたので、これはこれでなかなか面白かった。何事にも臨機応変、工夫が大切です。ケチャや指差し、ハートなど、いつもの親愛表現も(特に2部では)存分に供給させていただきました。


友人らと近くの温泉(鉱泉?ですよね、あの一帯は)で一泊したあと2日め、朝から雨でした。


雨といえば、1日めの、特に2部は結構降りました。幸いにも僕は屋根席だったので苦行は免れましたが、2日めは両部とも芝生席、それなりの覚悟をもって臨みましたが、幸いなことに晴れ間すら見える天候で、結局両部とも雨合羽なしで快適に鑑賞できました。

2日めも1部、2部それぞれ前日と同じセトリ。忘我でライブに臨むのは前日に済ませましたので、この日は純粋に(?)ライブ鑑賞。ここで本来なら1曲ずつ論評すべきところですが、やっぱりライブの時間中、幸福感に浸りきってましたので、後から細かいことをあげつらう気にどうしてもなれない。甚だ大雑把ではありますが、りかちゃんメランコリックで可憐、彩ちゃん触れば壊れそうなくらい繊細、ひなちゃんステージを堂々と支配、歌穂ちゃん優しさと柔らかさがさらに進歩、莉子ちゃん全てを薙ぎ倒すパワー炸裂、というのがそれぞれの主要な印象でした。

そして美怜ちゃん。怪我のことを全く感じさせない元気なパフォーマンスでしたが、去年の今頃はまだお立ち台を使うことが多かったことを思い返せば、驚きと喜びと、そしてほんの少しの心配とがない混ざった、しかし決してネガティブではない複雑な感情が、ライブの時間の中で、押しては返す波のように、僕の心に去来した。難しい歌も、激しい曲も、華麗に軽やかにやってのける、僕に夢を見させてくれるあの美怜ちゃんが、歌に舞に数段の洗練を重ねて帰って来てくれたことが現場で確認できて、僕は全くの無宗教ですが、もし神とか仏とかそんな名前で呼ばれるものがあるとするならそれらに手を合わせたい、そんな心境でした。


このライブのもようは早速音源化される由、2日めの最後に告知され、しかも早期予約特典盤は同日の日付が変わるまでの受注という超タイトなスケジュール、僕も帰りの西武ラビュー号の車上で急ぎ注文を済ませました。


(まあとりあえずこうなりますよね)

「ちがうの」と「頑張ってる途中」はボーナストラックとして通常盤にしか入ってないらしいので、そちらも注文しなくちゃ。売り方がどうのとか、その手の世俗的なことは申しませんよ。だって、僕にとってこれは道楽ですから。いろいろなことを踏まえて呑み込んだ上で、買いたいから買う、それだけの話です。


初日には年末の大学芸会の告知もありました。12月に世の中がどうなっているか、それは誰にもわかりません。ただ、今回のちゅうおんのように、開催されれば多少無理してでも行く、という自分のポリシーは不変です。虚心坦懐に続報を待つのみです。


2日間有難うございました。


セトリ(ナタリーの記事より拝借。いや、写真85枚もそうですが、この速報性と内容の充実はさすがナタリーと言わざるを得ない。記事全文のリンクを貼っておきます)。




最後に一つ。「23回目のサマーナイト」はやっぱり名曲です。あんなに明るい曲なのに、聴くたびに泣きそうになるのはどうしてだろうか? 2日間で4回も聴けて、もうすっかりこの曲なしではいられない身体になってしまいました。