人類最後の希望は、
宇宙の果てで出会った
“相棒”だった。
映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
2026年/アメリカ/156分
<監督>
フィル・ロード&クリス・ミラー
<キャスト>
ライアン・ゴズリング、
ザンドラ・ヒュラー、
ケン・レオン
■ 内容
アカデミー賞7部門にノミネートされた『オデッセイ』の原作「火星の人」などで知られる、アンディ・ウィアーのベストセラーSF小説を映画化。
太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。
同じ現象が宇宙の恒星にも広がっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が見つかる。
人類に残された道は、その星へ向かい原因を解明すること。

この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”計画に送り込まれたのは、かつては優秀な科学者でありながら、今は中学教師として暮らしていたグレースだった。

彼は宇宙の彼方で、同じく母星を救おうとする異星人ロッキーと出会い、科学を共通言語として協力していくのだが——。
(映画.comより)
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■ 一言でいうとこんな作品

星がなぜか弱っていく。その原因を突き止めて地球を救うため、未知の生命体と協力するSF作品。
■ なんとなく選んだ一本(笑)
3月21日、TOHOシネマズ上大岡にて鑑賞。
正直に言うと、この作品は最初から観るつもりではありませんでした。
ユーネクストのポイントが失効しそうになり、
「じゃあ映画館で使うか」
となって、さて何を観る?で選んだ一本。
こういう“流れで観た作品”って、意外と当たりだったりするのですけれどね。さてどうかな?
■ うーん、ちょっと物足りない?
感想ですが——
決してつまらないわけではないんですが、正直もう一押し欲しかった。パンチがもう少し欲しい、というのが率直な感想です。
すごく目新しい展開やハラハラドキドキ、
あるいは感動でウルウル……といった“強い何か”が少し弱い印象。
当日の体調が悪かったのかぁ?
どうもあまり自分の五感が刺激されなかったのでした。
■ ほぼゴズリング+もう一人の物語
どうしても地球を救うための一人旅の物語、前半はほぼライアン・ゴズリングの一人芝居。
とはいえ、宇宙のパートと地球のパートが交互に描かれています。

科学者としての知識で問題を解決していく流れは、やはり『オデッセイ』を思い出します。

途中から異星人ロッキーとのコンビになり、物語の基本はこの“二人のやりとり”が中心になっていきます。
ロッキーの姿は自分の星の環境に適応するためなのでしょうが、あの姿がどうもいまいちだったかなぁ。
巷では可愛いという声も聞こえてきますけれど・・・。
ストーリー展開に大きな波があるようでないような、人によっては少し単調に感じるかもしれません。実際、私はちょっとウトウトしてしまった場面も……(笑)
■ 既視感は否めない
ところどころに過去作品を思わせるようなシーンもあり、
「どこかで見たことあるな」
という感覚は最後までつきまといました。

王道SFとしてはしっかりしているんですが、
逆に言うと“突き抜けた新しさ”はあまり感じられず、少し物足りなさもありました。
■ タイトルの意味がちょっと面白い
少し内容とは脱線ですが、「ヘイル・メアリー」とは何か調べてみると——
●アメリカンフットボールの用語で
「一か八かの逆転ロングパス」
試合終了間際、ほぼ勝ち目がない状況で放つ“祈りの一投”。
●さらに語源はキリスト教の祈り
「アヴェ・マリア」
つまり、
「祈るしかない状況での最後の一手」
というような感じです。
勉強になりました(笑)
■ その意味を知るとなるほど、これは納得
タイトルの意味を知っていると、この作品の設定とピッタリ重なります。
- ほぼ片道切符
- 成功する保証なし
- 失敗すれば人類滅亡
まさに“ヘイル・メアリー”。
このあたりはうまいタイトルだなと思いました。
観ているこちらも“頼む成功してくれ”と祈るような展開でした。
日本語で邦題つけたとしたら、どのようなタイトルになっていたのでしょうね?
■よかった部分も入れておかないと(苦笑)
●ロッキーとのやり取りは、地味ながらもじんわり心に残るものがあり、物語の中で唯一“温かさ”を感じるパートでした。
「おいおいやってくれるじゃないか、相棒~!」
と叫びたくなるところもあったりしますよ。

●科学的な問題を一つずつ解決していくプロセスは、まさにアンディ・ウィアー作品らしい“理系の楽しさ”が詰まっていて、そこはやっぱりウンウンとうなずきながら、うとうとでしたが(笑)。

■ ほくと的まとめ
設定は面白いしテーマも分かりやすい。
ただ、全体的にやや地味で盛り上がりに欠ける印象でした。
全体的に軽い感じなんですよね。それが悪いということではないのですが、もう一押し欲しかった作品です。
ラストは
「なるほど、こう来ましたか」
と少しほっこりしたけれど、少し読めてしまった部分もありました。
ただ、全体としては
“良作だけど刺さらなかった”というのが正直な感想でした。
なんだか今回のレビューは、ノリノリマサノリにならなくてすみません。
けっして、面白くないわけではないですからね。
あしからず。
5点満点中3.6
(画像すべてお借りしました)


