映画「リアリティのダンス」 | ほくとの気ままなブログ

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映画「リアリティのダンス」

 

 

2013年チリ・フランス合作 130分

 

<監督>

アルハンドロ・ホドロフスキー

 

<キャスト>

ブロンティス・ホドロフスキー(監督の息子です)、

パメラ・フローレス、

イェレミアス・ハースコヴィッツ、

クリストバル・ホドロフスキー、

 

<内容>

若きアレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は、ユダヤの血を引いていることで同級生にからかわれている。アレハンドロを自らの父だと信じている母のサラ(パメラ・フローレス)は、彼に金髪のかつらを着けさせている。

サーカス芸人だった父のハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)は、アレハンドロを理容院に連れて行き、金髪のかつらを外させる。さらにハイメはアレハンドロを何度も殴りつけ、歯科にて麻酔なしで歯を治療させることによって、彼を「真の男」にしようとする。

一方、共産党員であるハイメは、カルロス・イパニュエス大統領(バスティアン・ボーデンホーファー)の暗殺を仲間たちと計画していた。

しかし、犬の仮装大会で大統領の命を救ったことから、大統領の馬丁に就くこととなる。その後、大統領の愛馬だったブケパロスの死をきっかけに、ハイメはチリ各地を放浪しはじめる。

記憶喪失、ナチの拷問、椅子作りの職人との出会いなどを経て、ハイメは家族のもとへ帰還する。(ウィッキペディア)

 

 

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またまた、あの寺山修司も嫉妬した、ホドロフスキー監督の作品を観てしまいました。

凡人にはわけがわからない!!

それでも観てしまう、もう中毒!!

 

 

ボドロフスキー色満載の映画。

頭で考えて鑑賞するような映画ではないでしょう。

まずは観て感じること、考えるのはそれからでしょうが、私のような凡人には考えることも不可能><

 

 

 

ホドロフスキーの芸術なんでしょう。

前回ブログアップした、「虹泥棒」は彼の作品の中でも少しはわかりやすいような気がしましたが、「エルトポ」といい、今回の作品はねぇ。

とはいっても、なんとなく「エルトポ」よりはわかりやすかもとは感じますが、とにかく前衛的な表現満載なのです。

感想もわかりにくくなっていますか?Ww

もちろん異形の方々も出演されています・・。

 

 

キャスト・スタッフは、ほぼホドロフスキーの家族。

父ハイメを演じるのは監督の息子で「エル・トポ」でも息子役として出演していた長男のブロンティス・ホドロフスキー。

行者役に次男クリストバル・ホドロフスキー、

 

 

音楽を担当しているのも監督の息子四男のアダン・ホドロフスキー、衣装デザインは監督の奥様パスカル・モンダンドン・ホドロフスキーです。

 

メイキングでの監督のインタビューにもありましたが、この作品はホドロフスキー監督の幼少時の体験を元に描かれたものだとはいえるでしょう。

前半は強権的で暴力を振るう共産主義者の父親のもと育てられる、幼少期のホドロフスキーが中心。

後半は彼の父親に焦点があたっての展開。

 

 

最初ぶっとんだのが終始話すセリフが、オペラ調の母親の演技。

 

 

なんでも監督の母親の夢がオペラ歌手だったらしいのです。

ですからこの映画の中で、夢を実現させるべく歌姫のようにしたとか。

 

さらにぶっ飛んだのがwwその母親は神を信じる、共産党員の父親は神を否定する。

その父親がある失態から勇気を見せるために汚名挽回とばかりに、水を求めて街に降りてきたペスト患者たちに馬車に水を積んで単身乗り込む。

しかし、馬車を惹かせたロバは食べられちゃった挙句ペストに感染して死にかけます。

 

 

近所の者たちからは見放されたその父親を自分が治すのだといって、妻(母親)の放尿治療ww

寝ている彼の上にまたぎ放尿する・・そうするとありゃりゃこれまた不思議!

あっというまにそのペストが治ってしまう。

 

なんじゃ~~こりゃ!!

そのことをきっかっけに何かに目覚めた父親は、貧乏人を救うのだ!!といって大統領暗殺に旅だつわけです・・。

 

 

このお母さん役のパメラさんは、本職のオペラ歌手だそうです。

道理で歌がうまい!

でも、映画の中では子どもに勇気を与えるため?全裸で酒場酒場を歩きまわったり、子供とかくれんぼさせられたり、この監督作品で演じるのはめっちゃ大変だったと思いますww

 

実の息子今作では父親役を演じていますが、やはり裸でナチのハードなプレー&拷問を受けたりします。

エルトポでも彼は終始全裸でしたが、ホドロフスキーの息子さんも楽じゃないですよねw

 

最後は色々な困難を乗り越えた一家がまとまっていきます。

 

 

前衛的な映像の作品ではありますが、ホドロフスキー監督ならではの家族の絆を表現しているのかも?!!

衝撃度としては「エルトポ」には負けますが、興味のある方はぜひご覧ください。

 

 

 

(余談ですが)

冒頭で寺山修司も嫉妬したと書きましたが、ホドロフスキーの「エルトポ」が1971年に公開されています。

日本公開が1987年。寺山修司が亡くなったのは1983年ですから、日本公開したときにはすでに他界していた。

アングラを目指している人たちは「エルトポ」を見なければ「前衛」なんて語れなかったと、寺山が主宰していた天井桟敷の元劇団員の方が「リアリティのダンス」公開記念のインタビューで語っています。

そして寺山も観ていたと話している記事を見たことがあります。寺山は関心を寄せていた、知っていたもしくはメキシコかどこか海外で観ていた?その辺は疑問ですがどうなんでしょうね。

そして「リアリティのダンス」はけっこう寺山の映画「田園に死す」(次回記事アップ予定)に似ています。

この辺はもしかしたら、ホドロフスキーが寺山の影響を受けていたりして??

 

寺山修司:1935年生まれ。

ホドロフスキー:1929年生まれ。

1971年「エルトポ」公開。

1974年「田園に死す」公開。

2013年「リアリティのダンス」公開

 

5点満点中3・7