ミュージアムに展示されている原画が新しくなったそうですね。

 

 

先生からのコメントを自分用に記録しておきます。

 

連載漫画において、よく、キャラクターが物語を動かすということがあるようですが、主人公エレンに関しては、その逆で、物語に縛られたキャラクターでした。
作中の設定と同じで、定められた未来から一歩も逸脱できないまま、結末に進み続けるしかないという人物、それは作者である僕自身も同じでした。
これでいいのか?と葛藤しながらも定められたシナリオを変えることが出来ませんでした。

エレンは他のフィクション作品でも類を見ないほどの大量殺戮を犯した主人公となりましたが、何故このような物語を当初に発想したのかと言えば、被害者が加害者に置き換わる巨大なツイスト構造の物語にしたいとの思いもありましたが、当時20代前半だった、自分自身の未熟で愚かな部分が大きな要因として有りました。
それがエレンの根幹部分にあり、状況に翻弄されて「仕方なかった」加害者ではなく、エレンに加害願望があることを自白させるに至ったのです。
しかし『進撃の巨人』はとっくに、自分だけのものではなく、エレンは多くの読者の方々に愛されたキャラクターとなりました。
そのエレンを、忌むべき存在として穢しきる覚悟がないまま、寄り添うように描いてしまった、結果的に物語の結末としては不誠実に感じる部分が残ってしまったと、自分自身の評価としてはあります。

 

私は、素晴らしい結末だったと思います。