エレンに「始祖の巨人」が与えた影響は、わりと語られていると思いますが、エレンに「進撃の巨人」が与えた影響はあまり語られていないと思うので考えてみました。
一般的に「進撃の能力」は、他の知性巨人とは違って始祖に操られないことだと考えている方が多いようですが、自分は、始祖でも知性巨人は全て操れないし能力を奪うことも出来ない前提で考えています。
以前もコメントしたことがありますが、理由は巨人大戦が起きたから。
そして、これはマーレの一般人にも共有されている認識だと思います。
そうでなければ、始祖奪還に、マーレの知性巨人を送り込むなんて馬鹿らし過ぎる。

むしろ、マーレ人に与えるべき任務でしょう

では、進撃の巨人の特性は何なのか?

まずは「未来の継承者の記憶が見えること」
そして、クルーガーとグリシャからは「いつ如何なる時代も自由のために戦った」という発言がありました。
これは能力ではないけど、進撃の本質であれば、進撃が始祖の命令で戦った時代は無かったはず。
始祖ユミルの孫世代で発生した進撃は、始祖に逆らって行方不明になり、その後は赤子継承だったんじゃないかな。
だから、始祖も進撃の特性は知らず、フリーダはグリシャに襲われたときに、進撃の未来視の能力を聞いて驚いた。
 

始祖ユミルの解放というのは、重要な課題ですが、単に「愛」の問題なら、2千年の間には、愛するがゆえに倒すしかなかった事例は有りそう。

進撃が始祖を掌握することが重要だった可能性はないでしょうか?
この辺は、作中にヒントは無いし、考えても答えは出ない問題ですが…
ユミルの民を支配する能力を持った「始祖の巨人」と、その支配から自由を得ようと抵抗し続けた「進撃の巨人」が、ひとりの人物に統合されて初めて、条件がそろったのかもしれない。

エレンは、進撃を継承する前から、殺人への抵抗がないといった異常性はありましたが、マーレの街中を歩き名ながら「母さんはどう思う?」と内省する程度には、大虐殺への躊躇はあった。
そのブレーキをぶっ壊した要因は、2千年に渡り他者の支配にあらがい続けた「進撃の巨人」の影響もあった可能性はあるんじゃないかと思いました。