エレンについて考えると、特殊なキャラだったと思います。
地鳴らしという残虐な行為を実行できたことと、幼いころから躊躇せず殺人を実行できたところは尋常じゃない。

エレンでなければ、始祖の力を得ても、良心の呵責に耐えられず、地鳴らし発動までは選べないと思う。
アフターパーティーで、自分に似ているキャラはエレンだと答えた人が多かったことに驚きましたが、それはエレン同様に、外の世界に人類がいることを知ったらガッカリし、すべて消し去りたいと思う部分に共感する人が多いからで、実際には地鳴らしは選べない人が大半だと思う。

エレンでなければ、せいぜい予定通りの限定的地鳴らしで軍港破壊まででしょう。
そうであってくれw

原作ラストのエレンがアルミンに「お前なら壁の向こう側に行ける」と言うセリフが、アニメでアルミンから「ありがとう。僕にこの壁の向こう側の景色を見せてくれて」に変更されたことに違和感がありました。
エレンは、壁の向こうへ行けない人物として描かれたと思っていたので。

そんな事を↓に書いたのですが、

 

 

chaka0713さんから次のコメントを頂きました。

『壁の向こう側についてですが、もうひとつの意味として「選択の自由を妨げる壁」という解釈をしました。』

 

新鮮な見方!

 

確かに、人には良心などの「選択の自由を妨げる壁」があると思う。
殺戮の限りを尽くしたエレンは、良心などの「選択の自由を妨げる壁」を突破したとも言えますね。
 

アニメ改変で、自由の奴隷エレンが、良心など捨て去って選んだ道だと理解した上で、罪を一緒に担う覚悟を決めて言うセリフなら「ありがとう。僕にこの壁の向こう側の景色を見せてくれて」は、納得できそうです。

「壁の向こう側」は、多少争いがあっても共存できる世界だと思うけど、それを実現するには、個人は完全な「選択の自由」を諦める必要もあると思う。
僕には到底出来ないよ。馬鹿だなあという皮肉も込めて、その上で、地獄で会おうと言ってあげたと改変内容を解釈しました。

エレンには、地鳴らしの結果、巨人の力が消える未来が見えていたのも大きいと思う。
エレンが大事にしていたのは、ミカサとアルミン
そして、調査兵団として一緒に戦った仲間でしょう。
地鳴らし発動で、巨人の力を消す選択をしなかったとしても、ジークに子供を作らせておけば、ヒストリアはともかく、その子供たちは犠牲にしないで済む可能性はあった。
ヒストリアが望まぬ妊娠を選ぶことは容認しているから、子々孫々まで喰われるための子供を産ませるのでなければ、容認したのでは?
部分的地鳴らしで、ミカサが天寿を全うするくらいまでは、島が攻撃されない可能性は高かったし。
しかし、巨人の力が消えない限り、どうしても避けられないのは、アルミンが9年後には死ぬということ。

避けるためには、地鳴らし発動しかなかった。

 

エレンが、地鳴らしを選んだのは「どうしても、やりたかった」からでもあるけど、どうしてもアルミンに長生きして欲しかったのも大きい気がします。

エレンとアルミンの関係は、最初は兵長とエルヴィンほどの重みを感じなかったのですが、何周もしていると、見え方が変わりました。