以前にも紹介したことがありますが、「進撃の巨人」解説YouTuberのタキチャンネルさんが、サブチャンネルで開催してくれている、ライブ雑談会によく参加しています。

 

「進撃の巨人」を構造的に読み解こう!という、文学概論みたいなこともやりましたw

おそらく、進撃ファンでも食いつく人は少ない内容。

でも、新たな気付きがありました。

13週かけて話した内容を自分なりにまとめたので、備忘録として残します。

新年初のすっごい長文^^;

基本的に「パラディ島編」と「マーレ(世界)編」の2部構成という認識です。
パラディ島編が「ダークファンタジー」である一方、「マーレ編」は「戦争もの」であり「現実世界へ」

以下のパートに分けて考えました。

 

1章:壁内世界編(ダークファンタジー) 
 1部:超大型巨人来襲1回目からトルスト区防衛戦  

 2部:女型戦  

 3部:獣の巨人登場   

 4部:王政編   

 5部:ウォールマリア最終奪還作戦  

 6部:世界の真実  

2章:マーレ編(現実世界へ) 
 7部:レベリオ強襲まで  

 8部:パラディ島内紛編  

 9部:地鳴らし発動後の最終決戦  

エピローグ 
 ・戦後の世界と主要キャラのその後 
 ・遠い未来 

 

「1.トロスト区防衛編まで」「2.女型戦」「3.ローゼ内巨人出現編」で、

舞台が「壁内社会」「壁外の巨人の支配地域」「さらに別に知性巨人の社会があるのか?」と広がった。
一方、敵はそれぞれ「意思疎通のできない化け物」「知性巨人」「知性巨人にも社会がある?」と身近に迫ってきて
「4.王政編」では「壁内世界が成立した理由」という世界観の深堀りになり、

敵は「知性巨人に協力する壁内人類では?」というさらに近い存在になった。

世界がどんどん広がる一方、敵はどんどん身近に迫ってくる。


いったん、「4.王政編」勝利を収めて、壁内の敵を排除した上での「5.ウォール・マリア最終奪還作戦」
人類vs巨人のガチンコ勝負!
ここは、エンタメに徹した気がする。
そして、大きすぎる犠牲を払って、たどり着いた「6.世界の真相」
残酷すぎるけど、読者にとっては、自分とは別世界のファンタジーから、一気に現実の世界に落とし込まれる。

世界の広がりや謎は、グリシャの手記で完了しますが、進撃はこの先も驚きの展開が用意されているところが凄い!

もはや理屈を超えたハルキゲニア(生命の本質)やユミルの愛(愛も情けも知らぬわ!)で、

キャラの選択が必然的なものだと納得させられる。

「7.マーレのレベリオ襲撃まで」は、1部と同じく壁の外の世界の説明要素が多かったですが、

すでに世界観は広がりきっているので
「8.パラディ島内紛編」は、王政編に似ているように見せて、

王政編では拷問やヒストリアをつるし上げるなどの暴力的な手段を使っても死に物狂いで戦ったのに、

平和的な理想論だけで世界と対話をさせようとして、徹底的に調査兵団が敗北する姿を描いた。


本来なら、ジークに子供を作らせるとか、エレンから巨人の力を奪うとか考えるのが当然で、

兵長が森ですぐにエレンを喰わせようとしていると気付いたのも、ハンジさんと事前にその可能性を話したことがあったからかもしれない。

理想論に徹して完全敗北した調査兵団が、それでも「おめでたい理想の世界」を求めて

立ち上がる姿を描くのが「8.パラディ島内紛編」の目的だったのでは?

 

「9.地鳴らし発動後の最終決戦」では、対話で解決したい、仲間を犠牲にしたく無いといった理想論をかなぐり捨ててあがく。

島を脱出するために仲間を殺し、飛行艇を飛び立たせるためにハンジを犠牲にし、

ラストの天と地の戦いで104期生が自らエレンを殺す決断をする。

進撃の初心に帰って、非情な決断での武力戦が展開を盛り上げた印象です。

「大事な何かを捨てることが出来ない人には、何も変えることはできない」
理想論では、現実を変えることは出来ないという非情な現実

エピローグに関しては、読者それぞれ自由な感想があると思いますが、自分は人類の8割を虐殺して残ったパラディ島が、軍事政権に支配される国だというのには、違和感&矛盾を感じました。
島に帰ったミカサとジャン(おそらくコニーも)が、ひっそり身分を隠して家畜のように潜んで生きたのは納得いかないので、ジャン、コニー、キース教官が助けたスルマたちの協力の元、王政編パート2でヒストリアによる民主化運動があったと思ってます。

ヒッチも協力するだろうし、最も人数の多い駐屯兵団にも協力者は多くいそう。

ピクシス司令は慕われてたと思うので、副官の女性(アンカ?)が生き延びていれば、協力すると思う。

その延長線上で、スクカーはパラレルワールドだと考えてます。
おそらく、スクカーの「100年前に巨人がいた」発言は、天と地の100年後だと思うので、

8割の人類を虐殺して、文明が停滞するレベル(原作の隠居生活より、復興作業に関わっている兵長が好き)から、

100年で豊かに世界が発展するなら、問題解決のために虐殺は有りってメッセージを送ることになると思う。
原作ラストへの反応で、飯が喉を通らなくなる状態になった先生がネームを描き直したくらいなので、

虐殺肯定に繋がりかねないスクカーが本編の100年後設定は絶対ないと思うんです。