ハンジさんの足止めで、スラトア要塞へ向けて飛び立った飛行艇での会話

 

コニーとジャンは、ライナーに対して、俺たちは同じだと言います。

世界を救うためだと言い聞かせて、仲間を殺したから。

 

確かにやったことを端的に述べれば、そのとおりですが、私にはライナー、アニ、ベルトルトとパラディ島の104期生が同じ立場だだとは思えないのです。

まず、ライナーたちには、じっくり判断できる時間があった。

最初のシガンシナ攻撃の時は、ライナーたちは壁内人類は悪魔で敵だと教え込まれているので、仕方がなかったんだと思います。

でも、パラディ島に潜入してから5年間。

特に、訓練兵時代の3年間で、同年代のパラディ島の少年たちと一緒に暮らしている。

「本当に仲間だと思ってたよ!」(byベルトルト)なら、トロスト区攻撃の前に立ち止まる選択肢もあったはず。

そして、マーレの戦士たちには、いざとなれば巨人化できるという圧倒的な力もあった。

調査兵団が、命がけで手に入れたがっていた壁の外の知識もあった。

圧倒的に優位です。

 

一方、パラディ島の104期生にとっては、仲間を殺してでもエレンによる虐殺を止めたい。

そうせざるを得ないと決断を迫られたのは、地鳴らし発動後。

迷っている時間はない。

 

ライナーたちの行動は、ストリー展開上の都合で、途中でパラディ島に寝返るとかありえませんが^^;

もし実際にジャンやコニーの立場に置かれたら、マーレ戦士は状況が違うだろって思ってしまい、ライナーに俺たちは同じだとは言ってやれないなあ…

コニーは命がけで、ライナーに助けられたことがあるから、ギリ言える…かなぁ?

でも、ジャンの立場で、そう言えるのは器がデカすぎる!

私は、狭量な人間ですorz

 

 

また、マーレのミュラー長官の立派なスピーチも、あのタイミングで本気でそんな反省できる?

年齢的に長年、マーレ軍でエルディア人を使って他国を侵略してきた立場だよね?

やってることに内心、罪悪感があった根っからの悪人ではないと仮定しよう。

マーレ大陸に残ったマガトのような人間。

そのマガトでさえ、エレンを止めるために協力を申し出てくれたジャンたちを「お前たちは悪魔に見える」って責めたよ。

地鳴らし巨人が迫ってくるのを見て、最初に考えることは、もっと早くパラディ島住民を皆殺しにしておくべきだった!になるんじゃないかな?

飛行船部隊が全滅した後に、パラディ島勢力が、地鳴らしを止めに現れたのを目撃した後なら、あのスピーチもあり得ると思いますが…

 

この辺は、諌山先生がストーリー展開のテンポを優先したのかもしれません。

初期のころは、打ち切られないように、エンタメ展開を優先して、丁寧に描きたかったエピソードも没にしたことがあったらしいです。

さすがに、大人気コンテンツになった、終盤で打ち切りはあり得ませんが、今度は、無駄に長引かせずに、早く完結させることに神経を使ったというインタビュー記事を読んだことがあります。

実際、ミュラー長官のバックグラウンドなど考えずに、ストーリー全体をメタ的に読めば、地鳴らし発動で取り返しのつかない状態になって、初めて人は過去の行いを後悔するという流れに違和感はありません。

飛行船部隊による攻撃という微かな希望があるうちは、人間は反省などしないと考えるのは、私がそういう感性の人間だから。

 

私は争いを生み出す側の人間なんだろうなと思いました。

この考え方は、かなり感覚的で反射的なものなので、変わらないんだろうなあ