『進撃の巨人』のピクシス指令は、かなり好きなキャラです。

進撃の大人キャラは魅力のある人が多いなあと思います。

少年漫画だと、大人キャラは倒すべき悪癖なことが多いと思うのですが、進撃はそれぞれ信念があるキャラが多い気がする。

変態ザックレーも、政治的な判断はまともだと思うし、調査兵団幹部組は言わずもがな。

 

ピクシス指令に関しては、小鹿隊長を止めてくれたシーンで好きになりました。

さらに王政編で、クーデターに否定的な意見だったにも関わらず、貴族たちが人類を救う気があるのか試した上で、計画に乗った思慮深さ。

最もハッとさせられたのが、ファイナルシーズンでザックレー暗殺後に「エレンに降参しよう」と発言したときです。

兵団内部にイェーガー派という反逆グループが存在することを知ったうえで、裏切り者をあぶり出そうとするのではなく、交渉することを即座に判断したのはすごいなと。

こういう判断は、私にはできない気がする。

その上、言いなりになるつもりはなくて、エレンの巨人の力を別の者に移すことを計画している。

 

正直、私はレベリオ襲撃後に兵団がエレンもジークも信じられないなら、エレンの力を他者に継承させるしかないと思いました。

ジーク(王家の巨人)を殺すわけにはいかない。

この時点で妊娠中のヒストリアに継承させることもできない。

なら、エレンを殺すしかない。

 

アルミンの考える「何かを変えることができるのは、何かを捨てることができる人」

ピクシス指令が、エレンを切り捨てる判断をするのはやむ得ないかと。

 

この程度の考えは、ハンジさんやアルミンにもあったと思うんですよね。

アルミンの回想に、エレンが「向こうの敵を全部殺せば自由になれるのか」とつぶやくシーンが出てきます。

エレンの真意に、もしかして?と思いながら、受け入れることができなかったのだと思っています。

ただ、アルミンにとってエレンを切り捨てるのは無茶苦茶きつい。

取り返しがつかない時点まで決断できないでしょう。

そして、ハンジさんはおそらく「すべてを理解しようとする、何も切り捨てることができない人」として描かれているのかなと。

 

ハンジさんがエレンの虐殺を止められなかった、その上で虐殺を止めた後の計画がないまま止めようとしたことを無能だという意見があることも知っています。

でも、ハンジさんはエレンが大虐殺を計画していると疑っても、確証を得られない限り、実際にエレンが行動を起こす前にはを殺せなかったんじゃないかなあ?

これを慈悲深いと考えるか、決断力がないと考えるかは、人によると思います。

私は割と早めに損切りの判断ができるタイプですが、その判断が正しいのかどうかは分かりません。

何でもかんでも切り捨てるのが正しいわけではないですよね。

 

ピクシス指令は、冷静に切り捨てることができる人

ハンジさんは、何とかしてすべてを理解しようとする人なのかなと思います。

あ、理解しようとはするけど、受け入れないものに対しては戦う人だとも思ってます。