​【天才とは量である】6173

 

 

 

小林正観さんの心に響く言葉より…

 

 

伊藤進(すすむ)さんという書家がいます。 

 

20歳のとき、体操中に首の骨を折り、半身まひになりました。 

 

それから数年して、私の講演会においでになりました。

 

車イスでした。

 

 

それ以来、何回も笑顔を見せに来てくれました。 

 

下半身は車イスだけれども、手はかすかに動く。

 

リハビリのために手に筆を持ち、包帯で巻いて書をやっている、ということでした。 

 

 

「文字の練習に、正観さんの言葉がいい練習になるんです」と笑顔で言うのです。 

 

「私の言葉もいいですが、周りの人がもっと喜んでくれる言葉がありますよ。 

 

それは先人の知恵の集積である名言、格言、至言です。

 

それらを書いてみてください。

 

1年で1000枚書きましょう」と提案しました。 

 

 

「1000枚ですか」と、伊藤さんはびっくりした表情でした。 

 

「なにをするにも数が重要なんです。天才とは、量なんですよ」と私。 

 

「天才とは量である」とは、私が把握した宇宙法則の一つ。 

 

 

美空ひばりさんが吹き込んだ歌の総数、約1500。 

 

1年に約40曲です。

 

1カ月に3・3曲、約10日に1曲。

 

それを40年続けて 1500曲になりました。 

 

 

漫画家の手塚治虫さんが描いた漫画のページ数が、10万ページ。 

 

小学生から62歳で亡くなるまで、50年描き続けました。

 

1年2000ページ。

 

365日で割ると、1日約6ページ。

 

これは1日の休みもなく描き続けた場合の数字です。

 

 

出かける日も、テレビに出演する日もありました。

 

社員と打ち合わせの時間も必要でした。

 

ですから、そういう時間を除けば、1日10ページ以上も描いていたでしょう。

 

1ページ描くのに1時間としても、1日10時間です。

 

そんな日々を40年間続けたのです。

 

だから、天才。

 

 

そういう認識があったので、どうせやるなら、1年で1000枚書きなさい、と言いました。

 

伊藤さんのすごいところは、「わかりました。やってみます」という返事をしたことです。

 

普通だったら、「えー、そんなの無理ですよ」という答えが返ってきます。

 

やってみなければわかりません。

 

結果的にできなくてもいいのです。

 

「やってみよう」と思うことが、重要なポイントでした。

 

 

幸も不幸もないんですよ 人に、お金に、運に好かれる法則 (知的生きかた文庫)

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「千日の稽古(けいこ)を鍛(たん)とし、万日の稽古を練(れん)とす」とは、宮本武蔵の言葉だが、天才武蔵にとっても、数稽古が必要だという。

 

 

マルコム・グラッドウェル氏が広めた「1万時間の法則」というものがある。(天才!成功する人々の法則/講談社)より

 

「ある分野で真の熟達者(エキスパート)になるには、約1万時間の意図的な練習が必要だ」という考え方だ。

 

世界的に活躍するバイオリニストについて、これまで何時間練習してきたか、という問いに対する答えが、この法則の元となっている。

 

 

頂点に立つ人々は、他の人より少しだけ熱心に取り組んできたのではない。

 

圧倒的にたくさんの努力を積み重ねてきた、ということだ。

 

これは、作曲家、バスケットボール選手、小説家、アイススケート選手、コンサートピアニスト、チェスの名人、大犯罪者など、どの調査を見てもいつもこの数字が現われる、という。

  

 

「天才とは量である」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

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