切られた花の気持ちになって | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

小学生の甥は優しい子です。

時々、学童保育まで迎えに行き、

食事をしながら話をします。

 

「いただきます」から話が発展して…

 

彼があまりにも優しいので、

クラスメートからいじめられていないか、

心配になるほど。

 

夕食を用意して食べさせながら、

彼の話に耳を傾けるようにしています。

少しの変化も見逃さないように。

成長する過程を共にできるように。

 

 

甥が先日、

「いただきます」と言わずに食べ始めました。

よほどお腹が空いていたのでしょう。

しかし、それでは今後の彼に良くありません。

 

私は「いただきます」の意味を伝え、

命あるものをいただくおかげで人間が生きていることや、

苦労して育てた人のおかげで食事ができると話しました。

 

そこで人間と命あるものの話になったのです。

彼がどこまで考えを及ばせられるか、

知りたいという思いもありました。

 

私は彼くらいの年齢まで、

よく泣いていました。

気が弱いというより、

自分ではどうしようもないことへの無力感や、

自分が蒔いた種なのに何もしなかった後悔や、

人の信頼を裏切ってしまう自分の弱さなど、

泣く理由はさまざまでした。

 

彼との会話の話に戻ります。

私が幼いころに泣いたエピソードを話しました。

 

私「小さなころ、家には庭があったんだ」

甥「マンションじゃなかったんだね」

私「そう。小さな家に小さな庭。そこに花がたくさん咲いていた」

甥「どんな花?」

私「チューリップや水仙…ユリやバラもあった」

甥「たくさんだね」

私「ある日、母が庭からチューリップを切ってきた」

 「切ったチューリップを花瓶に差したんだ」

 「母はこう言った。きれいだからみんなで見ましょうと」

 「だけど、そのチューリップの気持ちで考えたんだ」

 「そのチューリップはきっと庭で咲いていたかったんだ」

 「だから母に『もう切らないで』と言って泣いてしまったんだよ」

 

以前、ブログに書いたエピソードです。

 

クラスメートがいなくなったんだ

 

甥が「切られたチューリップは何本だったの」と聞くので、

私が「4本か5本だった」と答えると…。

甥は静かに話し始めました。

 

「庭に残ったチューリップもかわいそうだね」

「クラスメートが一度に数人いなくなったんだ」

「一人いなくなっても寂しいのに」

「去年ね。友達が一人、転校していったんだ」

「あの時、僕はとても寂しかったんだ」

 

甥は下を向いていました。

涙を流しているのが分かりました。

それを見て私も涙があふれました。

 

 

甥は切られた花だけでなく、

残された花を自分の過去と重ね合わせていました。

誰もがうまくいくように願う考えを持っています。

 

 

この子の気持ちがどこまでも伸びるように願いました。

甥の気持ちが長所になる社会を、と。

 

笑い合って生きられるように


以前にも書きましたが、

純粋な心は子どもの方が勝ると思っています。

 

子どもから、

初心に帰る大切さを教えられました。

 

 

元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 

 

 

 

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