変わりゆくお葬式
最近見かけなくなった物シリーズ。
昨日の銘木看板に続き
第5弾は
「宮型霊柩車」のおはなしです♪
「宮型霊柩車」
これです♪
いわゆる
昔ながらの霊柩車。
上の写真
黒檀製の霊柩車も
見なくなりましたが
もっと見なくなったのが
こちら
生の白木の霊柩車です。
白木の霊柩車が走ってたのは
関西地方だけで
それ以外の地域では
お仏壇のような
漆塗りと金飾りの霊柩車が多いです。
地域差のお話は
また別の機会にして
関西で見かける
黒檀製と生の白木製の
2種類の霊柩車の
違いについて少し触れておきます。
まずは黒檀製
黒檀製の霊柩車は
もともと希少で
今となっては
新品はほぼ手に入りません。
しかし
黒檀製の宮の部分は
洗えるので長く使えます。
そう、
ベース車両が変わっても
宮の部分を載せ替えて
走り続ける事ができるのです。
一方
生の白木の霊柩車は
今も少し生産しているかな?
新品も入手できます。
今伊丹で走ってる
白木の霊柩車の特徴は
屋根が四方破風で
破風といのは屋根の形の事で
破風屋根は
お寺や神社の建物や
銭湯でも見かけられたでしょうか
向唐破風屋根
道後温泉の本館も有名ですね♪
話を霊柩車に戻しまして
生の白木の霊柩車は
宮の室内も
お浄土を模した
お寺の荘厳のように
豪華なのです♡
格天井も素敵です♪
天女さんも居るし
(写真2点おかんの人生飲んだくれ日記さんから拝借)
そして何より
生の白木の最大の特徴は
洗えない事。
生の白木は
部分的に
白木専用のワックスこそ
処理されてるが
剥身の生地そのままなので
水洗いも洗剤も使えないのです。
そして生の白木は
日焼けします。
それと
素手で触れない事
掌の脂がついて
時間が経つと変色するのです。
ですから基本的に
すっぴんの状態で走るのは
式場から火葬場の道のりだけで
それ以外はずっと
日除けのカバーを付けている
霊柩車屋さんの
車庫から式場へ向かう時も
お仕事を終えた火葬場からの帰路も
そして車庫の中に駐めておく間も
室内も紫外線が届くので
ずっと日焼けよけのカバーを
纏っています。
相当女子力高めです♡
そこまで徹底しても
排気ガスなどで汚れてしまう
特に角張ったところ。
その時は秘密の道具で
シュシュシュシュシュ♪
と綺麗にして
それでも経年変化で
少ーしずつ変色してきます。
白い事こそ白木の値打ち。
でも変色してします
なので変色する前に
年に一度程度
「剥き」に出すのです。
宮の部分だけ車両から下ろし
専門業者さんの手で解体され
全身の生地の表面を
カンナで皮一枚剥いで
真っ白になって
戻って来る。
カンナで削るので
僅か数ミリであっても
痩せてしまう。
「剥き」に出せるもの
限りがある。
人間なら
痩せて帰ってきたら
喜ばれるけど
霊柩車の場合はそうはいかない。
「剥身ダイエット」だ
ガリガリになってしまう前に
新調して
どっしり貫禄の風格に戻る。
さて
霊柩車の特徴の話は
これくらいにしておいて
阪神間で宮型霊柩車を
見かけなくなった理由を
お話しします♪
まず一つ目の理由は
① 家族葬が増えた事
会葬者を招かず
社会的に公表せずに行う家族葬では
宮型霊柩車は仰々し過ぎると
敬遠されがちなのです。
パッと見た目
霊柩車だと分かりにくい
洋型の霊柩車を選ばれます。
そして二つ目の理由は
② 自社で霊柩車を所有する
葬儀社が増えた事。
家族葬が増えてニーズが増えたのが
洋型霊柩車。
手のかかる宮型霊柩車と違い
ジャブジャブ洗える洋型霊柩車なら
葬儀社でも所有し維持することが
可能になったのです。
この②の原因は
葬儀社が霊柩車を所有せず
専門業者に依頼していた
京阪神地区ならではの理由です。
家族葬に特化した
小さな葬儀会館が増えた昨今では
すでに洋型霊柩車でもなく
アルファードやエスティマなど
寝台車で火葬場へ行く
葬儀社も少なくない。
(写真はミツオカさんから拝借)
余談ですが
寝台車はもともと
病院へのお迎えに使う車、
まだお棺に入ってない故人様を
担架(ストレッチャー)で
積む事ができる車なので
霊柩車とは荷室の構造が
少し違うのです。
中古市場も存在する寝台車なら
購入するのも維持するのも
安く抑えられるので
小さな葬儀社でも所有しやすいのです。
そして三つ目の理由は
③ 火葬場による宮型霊柩車の使用制限
平成になった頃から増えてきた
宮型霊柩車の入場制限。
数は多くありませんが
宮型霊柩車で入場できない
火葬場があるんです。
さらに③のその理由は
一般的に人里離れた山奥にある火葬場
お葬式を終えた一行は
霊柩車を先頭に車列を組み
山道をゆっくり走って
火葬場へと向かう。
しかし
時代が進み
宅地開発が山の麓まで及び
火葬場へ向かう道に
新興住宅地が広がっています。
火葬場へ向かうには
多くの住民が暮らす
住宅地を通るようになる
一日に何度もご遺体を積んだ
霊柩車が通る住宅街
住民からの働きかけで
行政は動かざるを得ない
そして
宮型霊柩車の入場禁止制限へ。
事の良し悪しは置いといて
全国的に見られる現象です。
しかしやっぱり最後は
霊柩車で送りたいという思いは強く
家族葬でも
宮型霊柩車を使う事もあるし
宮型霊柩車とまでは言わずとも
せめて洋型霊柩車で
今では95%ほどが
洋型霊柩車(含寝台型)だ。
洋型霊柩車の特徴は
レザーばりされた後部と
側面に添えられた
装飾金具。
この特徴は
一説によると
霊柩車のルーツが
イギリスの霊柩馬車にあり
蛇腹式の幌を模したと言われている。
宮内庁が使っている
国賓の送迎用儀装馬車にも見られます♪
話が脱線しまくりましたが
宮型霊柩車が減った理由をまとめると
① 家族葬が増えた事
② 小さな葬儀社が増えた事
③ 行政による使用制限
大きくはこの3つでしょうか。
全国的にその姿を減らす
宮型霊柩車
その中でも
ニーズが減って
専門業者にして持つ会社が減った
生の白木の霊柩車は
まさに絶滅危惧種でしょうか
でもそこはご安心ください。
阪神地区では
阪神特殊自動車さんが
生の白木の霊柩車を揃えてくれてます♪
時代が変わり
お葬式が変わる中でも
少ないニーズにも
しっかり対応していきたい。
以上、
最近見かけなくなった
宮型霊柩車のお話しでした♪
長々とお話ししましたが
最後までお読みくださり
ありがとうございます♪
ちなみに
もっと霊柩車を見たい方は
今回写真をたくさんお借りした
阪神特殊自動車さんのサイトで
それと
阪神特殊自動車さんで取材された
おかんの人生飲んだくれ日記さんの記事はこちらです♪















