お葬式の式場で
外に並べるお供え物
「樒」
辞書では
「しきみ」とありますが
「しきび」の方が
馴染み深いでしょうか
(どちらでも変換できます)
その毒性の強さから
魔除けや邪気よけとして使われる樒
一説によると
死者を悪霊から守るために
式場の外に飾られるようになったとか。
しかし全国的に屋外のお供物は
花輪が多く
(写真は素材を探して見つけた花輪専門店
第一造花株式会社様から拝借)
樒を使う地域は
京都、大阪、奈良、和歌山の一部と
兵庫の瀬戸内エリアかな?
中部地方や中国地方
山陰地方に行くと
花輪の地域が増える
大阪など都市部では
生の樒を使わず
パネルに名札だけ並べる
「板樒」や「紙樒」もある。
多くの地域で
樒を見かけなくなった理由は
◎ 葬儀専用会館での葬儀が増えた事
(多くの葬儀会館では樒を立てない)
◎ 家族葬が流行り
会葬者を招いて行う葬儀が減った事
◎ ニーズが減った事により
樒を扱えるお花屋さんが減った事
(多くの葬儀社は生花店に委託してます)
◎ 樒を立てられる職人さんが減った事
樒を立てるには
丸太で櫓を組む技術がいる。
上の写真(建築関係)では
バンセン(針金)を使ってますが
お葬式ではバンセンを使いません
今日飾って明日撤去するお葬式
組むのも解体するのも
スピードが求められ
お花屋さんは
針金を使わずビニール紐で
丸太を組む。
お米をはさがけにする様に丸太を組み
その組んだ丸太に
樒を立てかけて結わい付ける。
住宅地やお寺、
その場所を選ばず設置して
翌日のお葬式が終わるまで
夜通し飾る樒
アスファルトの道路では
地面に杭を打つ事もできない。
夜の間に風で倒れるなんて事は
決してあってはならないこと
簡単に見えるけど
熟練の技術が必要とされる樒
今となっては昔話でしょうか
社会のニーズによって
少しずつ変わって来てるし
これからも
少しずつ変わって行くお葬式
今となっては懐かしくさえある
寂しくも悲しくもないけど
多様性を大切にする社会で
多岐に渡るお客様のご要望に
お応えする事が大切だと思う。
変えない方がいい事と
変えた方がいい事
そのどちらも
大切にしたい。
以上、
最近めっきり見掛けなくなった
「お樒」のお話でした♪
次回、
「門前提灯」のお話しも
お楽しみに♪



