具体的に話します。

   これは、私が10年以上やってきて、絶大な効果があった方法で

   す。

 

   私の県では、来週に教員採用の二次試験が行われます。

   二次試験では模擬授業もあります。

   その他にも面接・論文・英語・実技などがあります。

 

   中でも、模擬授業が難関です。

 

   試験管を子どもに見立てて授業を行うんですから・・・。

 

   緊張感が半端ないです。

 

   私の勤める学校は大規模校なので、採用試験の一次を突破した

   講師の方が3人います。

 

   先週末に第一回目の練習会を開きました。

 

   試験管役は私一人だったので、一人二役です。素直な子役と素

   直でない子役の。

 

   今年新採の先生二人に協力してもらい、初めに模範授業をしても

   らいました。

   さすがです。

   こうやったら合格するよね、って授業でした。

 

   次に、いよいよ今年試験に臨む先生達の番です。

 

   一人目、三十台の男性。

   あちゃー!これはアカン!

   緊張しすぎて、おどおどしています。

   声も上ずって涙目になっています。

   とうとう途中で、固まってフリーズしてしまいました。

 

   二人目、二十代の男性。

   子役の私が、反対意見を言ったら、私を説得しようとずっと私にば

   かり関わり時間終了。

   やばい・・・。

 

   (三人目の女性の先生は、小さいお子さんの具合が悪く今回は欠

    席でした。)

 

   二人とも昨年も一次試験は通って、二次試験で落ちたそう。

   失礼ながら、うなずけるものがあります。

 

   今年は、なんとか合格させてあげたい!

 

   そこで、その場で対策を話し合いました。

 

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

   まず、二人とも人がいいんです。良すぎる。

   自分はこういう場面が苦手で、緊張する、という思い込みがある。

   これまでの人生の中で、メンタルブロックが出来てしまっている。

   

   この思い込みを壊すのは、容易ではありません。

   でも、時間がない。

 

   そこで、短期間でちょっと違う自分を演じる方法を教えてみまし

   た。

 

   自分の中には、たくさんの自分がいます。

   優しくて穏やかな自分。

   どうでもいいと、シラッとしてしまう自分。

   もうどうにでもなれっと開き直る自分。

   ちょっと強気になって、我を押し通す自分。

   弱気になって、引っ込んでしまう自分・・・などなど。

 

   その中から選ぶのです。

   そして、それを演じる。

 

   自分の設定をつくるのです。

   ちょっと盛って。

   最高最上の自分を演じるつもり。

 

   これが心構えの大前提。

 

   次に、授業のパターンをつくっておくと安心できる。

 

   特に、最初が肝心です。

   ここでつまずくと、ガタガタになってしまう。

 

   自分を乗せていくために、明るく元気な第一声を。

 

   「さぁ~、今日は〇〇〇について話し合うんだったねぇ~!」

   

   で、部屋を見渡しながら(子どもたちがいるつもりで)今日やること

   を板書する。

   (心の中で、自分に「うん、うん。」とうなずいてあげながら)

   (孤軍奮闘の自分を応援してあげる)

 

   いよいよ、ここからです。

   (試験管が二人だとして)

 

   「A君は、賛成だったよね。どんなところがいいと思ったの?」

 

   まず、賛成設定のA君を指名して、調子を上げます。

 

   そして、勝手にC君、D君がいる設定にして、

 

   「うんうん。C君もD君もうなずいているね。」

 

   とか言いながら、理由を板書します。

 

   賛成意見が多数なんだな、という設定にしてしまいます。

 

   次に、B君を指名します。

 

   「ぼくは、反対です。」

   「どうしてかな?」

   「やりたくないからです。」

 

   などどいう反撃を食らいます。

 

   ここで、大抵の人は無理に説得しようとがんばってしまいます。

 

   「でもね、B君・・・。」

 

   失敗の元です。

 

   ここは、受け止めてあげます。

   「そっかぁ。B君はやりたくないのかぁ。みんなも、B君のそういう気

    持ちも分かるよね。」

   「みんなうなずいてくれているね。さすがだね。みんな人の気落ち

    を分かってあげられる素敵な人たちだね。」

 

   この後は、自由です。

 

   なぜならば、ここまでで合格のラインがほぼ出来たからです。

   10分ほどの時間しか与えられていないので、途中で終わってしま

   っていいのです。

 

   無理して意見を統一しなくていいのです。

 

   困ってしまったら、

   「先生は、みんなが納得してやることが大事だと思うんだ。みんな

    もそうでしょう?ありがとうね。じゃあ、今日一日よく考えてみて、

    明日もう一度話し合うことにしていい?」

 

   そして最後に、

   やっぱり慣れていくことが大事です。

 

   そこで、毎日、家でカラ授業(よく研究授業等をする際に一人でや

   ってみるアレです。)を3回ずつやること提案し、納得してもらいま

   した。

 

   笑顔で!

   

   爽やかに!

 

   健闘を祈ります!!!