以前勤めていた学校でのことです。

 

   高学年の男の子が学校に行けなくなって・・・というのです。

 

   その子の兄弟を私が受け持っていた関係でしょう。私にお母さん

   から相談がありました。

 

   お子さんは、友達関係が良くて、本当は学校に行きたいのだそう

   です。

 

   でも、担任の先生が嫌で学校に行けないと泣いている、というの

   です。

   なんとかならないでしょうか、という相談でした。

 

   あなたなら、こういう相談を受けたら、どうしますか?

 

   なんとかしてあげたいと思いますよね。

   でも、他の先生のことの相談ですから、難しいケースです。

 

   男の子の担任は、年配の女性の先生で学年主任でした。

  

   私より年上で、ザ・昭和という感じの指導をしていました。

 

   つまり、上から目線で自分の言うことが絶対というタイプの先生な

   のです。(と、私は感じていました)

 

   プラスして、話し方がキツイ。

 

   ちょっと印象は・・・怖い・・・かな。

 

   私の苦手なタイプの先生です・・・。

 

   一応、私は校長先生・教頭先生の耳にも入れました。

  

   そうしたら逆に、その先生にうまく話てもらえないか、と頼まれてし

   ましました。

 

   困りました・・・。

 

   苦手なタイプの先生ですし。

 

   私が話す義理もない・・・っていうか、管理職の仕事でしょうに、とも

   思いました。

 

   けれども、私には、度々いろいろなことに首を突っ込んで世話をし

 

   てきた過去があります。

 

   そこで、また頼みますよってことなのでしょう(泣)

 

   ついつい世話を焼いて」しまう私には、時々あることではあります。

 

   今回は、大変困りました。

 

   が、出来るだけ早く行動しなければなりません。

 

   意を決した私は、直接、その先生に話をしました。

 

   私は日頃はお笑い系教師なのですが、大変真面目に語りました。

 

   「この先生は、逆上するかもしれないな・・・。」なんて思いながら話

   していました。

 

   するとどうでしょう・・・。

 

   鬼の目に涙!?(失礼)

 

   その先生は、意外に早く男の子やお母さんの思いを受け止めてく

   れたのです。

 

   私は、軽く驚きました。

 

   そして自分を恥じました。

 

   その先生は、すぐに家庭訪問して親子と話し合ってきました。

 

   自分の言動を振り返って、改善しようとしました。

 

   私は、その先生を見る目が一変すると共に、さらにさらに自分を恥

   じました。

   

   尊敬しました。

 

   男の子は、次の日から登校して、また元気に友達と遊べるように

   なりました。

 

   良かった・・・。

 

   恐れずに(ちょっと恐れましたが・・・)ちょっと勇気を出して話して

   みて良かった、と心底思いました。

 

   お母さんはというと、多分、湧いてくる先生を責める気持ちを封印

   していたのだと思います。

 

   わが子のことを第一に考えて。

 

   そんな賢明なお母さんだったからこそ、すぐに解決に迎えたのだと

   思います。

 

   また、その先生が素直に相手のことを思う気持ちが伝わって、親

   子の気持ちが変わった、とも言えるかと思います。

 

   

   時々あの時のことを思い出しながら、自分を戒めています。