あをによし

2022年4月に運行を開始した、近畿日本鉄道の「あをによし」は、大阪難波~近鉄奈良~京都を結ぶ4両編成の観光列車です。
 
すでに吉野方面には「青の交響曲」が運行していますが、「あをによし」は近鉄奈良駅を発着していますので、奈良中心部への観光アクセスにおすすめです。
 
また、「関東方面から奈良へ向かう旅行客」の場合、東海道新幹線で京都駅到着後、近鉄線に乗り換えるよりもJR奈良線を選ぶ傾向がありますので、それを少しでも近鉄線に呼び込みたいという思いもあるようです。
 
 

紫は高貴な色

外観塗装は「紫檀メタリック」✨
賛否が分かれるかもしれませんが、天平文化に高貴な色とされ、聖徳太子の冠位十二階でも最上位とされた色なのです🎨
 

 
列車名の「あをによし」は、古都奈良にかかる枕詞で、奈良の都と美しさを現しています。
万葉集には「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」という、有名な歌がありますね。
 
正面のエンブレムは、「吉祥文様 花喰鳥」というそうで、瑞鳥がお花をくわえている縁起のよい文様なのだそうです。
観光列車を通じて、様々な勉強ができます🤔
 
 
外国人観光客にも分かりやすくするためでしょうか、側面には「SIGHTSEEING LIMITED EXRESS AONIYOSHI」とあります。
 
 
4両編成のうち1・3・4号車は2名用のツイン席、2号車には売店と4名用のサロン席があります。
 
大胆に天平模様が描かれている部分の裏側は、売店がある部分です。
 
 
2号車のサロン席は4名用のセミコンパートメントで、3区画しかないためほぼいつも予約でいっぱいです。
 
足元まで広がる大きな窓は、西武特急「Laview」を思わせるほどの大きさです。
外から見てるだけで憧れてしまいそうです。
 
 
それでは、続いて車内をご紹介してまいりましょう。
 

ツイン席は2種類

まずは、2名用のツイン席です。
向かい合わせのAB席と、窓向きに45度傾いた感じで向かい合うCD席が通路を挟んで並んでいます。
 
ツイン席の名前の通り、2席単位での販売になっています。
なお、1名で利用の場合には、もう1席分は小人の特急券と特別車両券を購入すればOKという制度になっています。
 
 
床には絨毯が敷かれ高級感がありますし、若草山の緑をイメージした座席モケットも優しい印象です。
 
頭まですっぽり包み込んでくれる大きな背もたれが付いた座席は、大阪の家具メーカーと共同開発したもの。
実際に座ってみると、体をすっぽりと包み込みような感覚になります。
リクライニングはしませんが、この座り心地なら十分にくつろげます!
 
 
また背もたれが高いことで、周囲の方も気にならず、プライベート感があるのがいいですね。
 
向かい合わせのAB席を拡大してみました。
向かい合うだけですと、観光列車としては少し変化に乏しいかもしれません。
 
 
ついつい変わった座席に乗ってみたいので、CD席をチョイスしました。
予約も、CD席から先に埋まっていくようです。
 
テーブルが三角形なのですが、スペースがたっぷりありますので、心配ありません。
 
 
もちろん、全席にAC100Vコンセントも準備されています。
 

正倉院を意識した装飾

車内の装飾は、正倉院の宝物や天平時代をイメージしています。

網棚の上から天井にかけても、しつこくならない程度に、模様が入っています。 

 
 
 
ところで、乗車した時から気になっている装飾がありまして、
それは、すべての卓上に置かれている、謎の青い照明
 
こちらは正倉院の宝物のひとつ「瑠璃坏(るりのつき)」をイメージしたものだそう。
 
そして、その光は座席番号を照らすという具合。
 
 
「青い焼きちくわ」にしか見えなかった私って。
 
 
4号車には、ライブラリーコーナーがあります。
一応、本棚の向かい側にはソファも用意されていましたが、京都~近鉄奈良間の35分間乗車では手にとることもないでしょうね😥
 
 
洗面台には、信楽焼の洗面鉢がありました。
なぜ滋賀県の信楽焼なのかは謎ですが、奈良県にも窯元はあるので、そちらの作品を採用できなかったのでしょうか。
 
 
↓近鉄奈良ではなく、JR奈良駅前のホテルです。お値段はリーズナブルです。