奈良に住んで27年。
そのうち3年は転勤でシノと千葉の稲毛に住んでいたが、今の家を買ってから四半世紀以上経過したことになる。
元は神戸で生まれ育ったが、今の会社に入った年に震災があり、住むところがないので生駒にあった独身寮に入ったのが始めの地縁だ。
奈良には良くも悪くもあまりイメージがなかったが、日本で最も古い部類にはいる王朝文化という歴史があり、古の寺社も多く現存する。
春日大社、興福寺、薬師寺、法隆寺などはよく知られているものの古いわりにそこまでの知名度がない信貴山朝護孫子寺みたいなところもある。
その寺には昨年、山歩きついでに通過しただけだったので今回は少しゆっくり見てみようと思い立った。
自身、人間が作り上げた宗教というものそのものにはほぼ興味はない。
ただそれがもたらした文化や建築物、歴史については興味の対象だ。
自宅から寺へ向かうには、奈良側の近鉄信貴山下駅まで行って後はひたすらまっすぐな山道を登る。
参道を通り仁王門をくぐると前回訪問時に焼き餅を食べた売店があるが、朝8時過ぎであるがゆえに残念ながら開いていない。
有名な電動の「張子の虎」は前から見ると勇壮というよりはユーモラスだ。
至る所に虎。
587年、聖徳太子によって「信ずべく尊いお山」と呼ばれて創建されたと伝承されている。
松永弾正久秀の信貴山城跡。
その裏にある虚空蔵堂からの眺め。
本尊は毘沙門天だ。
伝承は別として、古人は何を思いここに寺を築いたか。
醍醐天皇に加護され、信長に焼かれ、近代にも火事に遭いながら幾度も再建されてきた寺。
様々な時代に心馳せるのも楽しいひととき。
ここから山を越えて歩き、大阪の高安山へと出る。
歩いて昔の人々の地理的距離感覚に同化するのもなんとも楽しい。
街中だと残りにくい“歴史”も山や寺社には残りやすく、まだまだ知りたいがとまりません。
そんな山歩き、シノはついてこない。
なぜかって?
歩くのがしんどいからというシンプルな理由。
その間家でナギと遊んだり・・・
ナギの興味はひたすら食と家族、ですね。











