吹いてる。
一枚、また一枚と舞う布切れは
無作為に空間中の模様と化す。
さっきまで
お行儀良くしていた吐息は
無造作に空気中の野蛮と化す。
両の脇に創造された
この装置。
恐らく
微小であろう風の音でさえも
跳ね除けることはない。
キミが機能を教えてくれた
キミが昨日を忘れてくれた
唾液で覆われた味覚器が
装置の形状を露にする。
1秒前は生ぬるい風
1秒後には冷たい風
何故?
「そんな離れてないで
ここで聴かせてくれたらいいのに。」
両の脇に創造された
この動機。
間もなく
微笑になろう影の絵ですらも
掻き消す必要はない。
# リッキー
