無事に即位式を終えられて

何よりですわ 王様・・・

 

 

ウンスは万感の思いを込めて

弟に言った

ここまでの道のりは長かった

ようやくようやく

玉座についた弟の晴れ姿

自分は手術中で

式に参列こそ叶わなかったが

チェ尚宮やウダルチの働きで

滞りなく式典か終わったと聞く

 

 

姉上 

ありがとうございます

重臣たちを抜きにしての即位

ではありますが・・・

宣言いたしました

余がこの国の王であると・・・

 

 

ええ ご立派ですわ 

不届な重臣たちは

総入れ替えをしたらいいのよ

側妃の宴には出て

新しい王の即位式には出ないなんて

不埒な奸臣だもの

それにしても

これぞ高麗の王って格好が

とても素敵

さすが私の弟です

 

 

王様は王妃様と共に

元で着ていた衣を脱ぎ捨て

高麗式の衣に着替えて

即位式に臨んだ

龍の刺繍を背中に入れた

赤い衣を身に纏う姿は

誇り高き高麗王

 

 

姉上に褒められると

少々照れます・・・

 

 

王様ははにかみながら

ウンスに答えた

が 眉をひそめ

静かに聞いた

 

 

姉上?

テジャンの具合が

悪いと聞きました

報告では姉上が彼の

腹を裂いたと聞いておりますが

それはまことのことですか?

何故そのような事態に?

それに何故 姉上が

侍医と共にテジャンの

傷の手当てをなさったのです

 

 

それは・・・

話せば長くなるのですが・・・

王様が帰国の途にあるとき

私 誰かに階段から突き落とされ

 

 

なんと!?

そのような話 聞いておらぬぞ

一体誰が姉上に・・・

すぐさま罪人を捕らえねばならぬ

 

 

王様は

顔を真っ赤にして怒り出した

最愛の姉を傷つける輩がいるとは

到底許せない

幼い日 自分を庇って傷ついた

姉の姿を思い出した 

 

 

王様

今はその件は置いといて・・・

ええっと・・・それで・・・

その時 私 神の信託を受けて

医術の道に目覚めたんです

 

 

は?

 

 

信じられないことですが

本当です

それでチェ・ヨンの症状にも

いち早く

気づくことができました

 

 

ええっと?

 

 

若き王の目が泳ぐ

なんと答えたら良いものか?

 

 

危ない状態だったんです

チャン先生に聞いていただければ

わかります

傷が炎症を起こして

このままでは命に関わる

それでやむなく腹を裂き

銀玉を取り出し

周りの膿をかき出し

一命を取り留めた・・・

そろそろ麻酔から覚めても

いい頃なのに・・・

でも まだ目を覚まさなくて

 

 

ウンスは診療室に残してきた

チェ・ヨンを案じた

設備もない中でも

チャン・ビンの助けを借りて

手術は完璧だった・・・はず

なのにどうして彼は目覚めないのか

チャン・ビンは

隊長には目覚める気がないのだ

というが・・・

 

 

わかりました

姉上はテジャンのそばに

ついていてあげてください

姉上の気のすむように

お心ままになさってください

 

 

ウンスは王となった弟の言葉に

深く頷くと

大急ぎで診療室に戻った

 

ところが

意識がまだ戻らぬばかりか

診療室はただならぬ気配に

包まれていた

 

 

よくなるんじゃ

なっなかったのかよ!

死んじゃう

こっこのままじゃあ 

しっ死んじゃう

なんとかしてください

 

 

チャン・ビン相手に

テマンが大暴れしていたのだ

 

 

何があったの

 

 

ウンスはチャン・ビンに

鋭い口調で聞いた

 

 

今しがた心の臓が止まりました

おそらく隊長は

この世に未練がないのでしょう

 

 

は?何を言っているの?

このまま死なせて

たまるもんですか!

この人にはね

私まだ言いたいことが

たくさんあるの

また私を置いていくなんて

絶対許さないんだから!

諦めるもんですか!

 

 

ウンスは素早く

心臓マッサージを開始する

いきなりウンスが

チェヨンの胸の辺りを押し始め

テマンはますます混乱し

ウンスに飛びかかろうとした

それを力ずくで抑えながら

チャン・ビンはウンスを見つめていた

そしてそれが心の臓を動かすための

動作だと理解した

 

 

大丈夫ですよ

公主様はテジャンを助けようと

なさっているのです

 

 

うそだ 腹を開いたから

公主様 テジャンを テジャンを

あやめようと・・・

 

 

掛け声をかけながら

ウンスは心臓マッサージをする

しかし チェ・ヨンの心臓は

動き出さない

意を決してウンスは

彼の鼻を摘んで顎を上げた

 

唇に唇を重ねると

ゆっくりと息を吹き込む

 

お願い

心臓 動いて

お願いよ

 

息を吹き込んで

マッサージをして

その繰り返し・・・

 

どこまで勝手な人なの?

勝手に死んだら許さない

私の目の前から

あの時みたいに勝手に

いなくなったら許さないんだから!

 

弟が狙われたことよりも

自分の腕が傷ついたことよりも

その責を負って

彼が王宮から姿を消した方が

よほど辛かった

 

自分は捨てられたのだと

あんなにいつもそばにいたのに

あんなに守るって

約束してくれていたのに

 

 

戻ってきなさい

この世界に戻って

私を守るのよ

一生そばで私のことを

守るって約束して

お願いよ チェ・ヨン

 

 

チェ・ヨンは夢を見ていた

父親がまだこっちに来るには

早すぎるぞ

と 笑っている夢

公主様をこれ以上

悲しませてはならないと諭す

優しい声が聞こえた

 

 

姫が悲しんでいる?

俺のために

泣いてくれているのか?

 

 

あなたがいないと

私 ダメなの

ここで一人で頑張ってきたけど

周りは敵ばっかりだし

徳興君はしつこいし

チョルは腹黒いし

王様になった弟は

あの通り

まだまだ頼りなくて心配だし

あなた以外

一体誰に頼れって言うのよ

お願いよ

だから早く目を覚ましなさいよ

ほら 心臓を動かして

むすっとした顔で私を見て

前みたいに 

三歩離れたら守れませぬ

って言って

私はもう二度と

あなたを失いたくないの

 

 

悲しそうなウンスの声に

まるで反応したかのように

チェ・ヨンの指先が

わずかにピクリと動いた・・・

 

 

 

黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花

 

 

 

暑中お見舞い申し上げます

お話はゆるゆる更新中

お付き合いいただき

ありがとうございます

 

毎日暑い暑い日々ですね

お元気にお過ごしでしょうか?

 

haruは久々に新大久保探検に

出かけました

 

皆中稲荷で引いた招き猫のおみくじが

今年一番の当たりみくじで大吉でした

宝くじ祈願もしてきましたが

いつになったら当たりくじと

巡り会えるのやら?(多分無理だな)

それにしても

入れ替わりの激しい新大久保ですが

以前好きだったお店はすでに

無くなっているし

食の流行りも街の雰囲気も

随分と変わった気がしました

 

暑すぎて 人も多すぎて

新しいお店を発掘する元気もなく

目的のものだけ ささっと買って

早々に引き上げましたが・・・

 

 

週明けは災害級の酷暑が

待ち受けているようですので

どうぞみなさま

くれぐれもお気をつけくださいませ

安寧にお過ごしくださいね

 

 

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