チェヨンは
受け止めた女人を
抱き起こすと
怪我はないかと尋ねた
はい
おかげさまで・・・
大丈夫です
本当にありがとう
ございました
あのあなた様は?
女人は美しい横顔に
見惚れながら
なんとか返答する
チェヨンはその女人の質問を
当然のことをしたまでだと
制すると
素早くゴンを抱き上げ
言った
勝手にいなくなっては
ならぬぞ
母上がどれほど
案じておるか
ゴンももう分かる歳で
あろうに・・・
困ったやつだ
ちょんと
ゴンの鼻をつまんで
苦笑した
ちゃんとおてがみ
かいてきたよぉ
にぃにのとこへいくって
不服そうに
ゴンは反論するが
今度はタンに諌められた
あのね ゴン
ゴンがいなくなって
みんな
すごく心配したと思うよ
会いにきてくれたのは
嬉しいけどさ
今度来る時は必ず
オンマやイサや大人の人と
一緒にね
あぃ・・・
しゅんとしたゴンの頭を
チェヨンはゆっくり撫でた
ところが
そんな微笑ましい光景を
台無しにしたのは
違法に露店を出していた
店の主人だ
あろうことか
ならず者どもを従えて
刃を向けて
かかって来るではないか
男はまず手始めに
近くにいたタンに襲いかかる
しかし
子供だと思って
ナメていたのが大間違い
すぐさま
華麗な剣さばきのタンに
返り討ちにあった
それでも
どこから湧いて来るのか
次々現れる悪人ども
その腹を背中を腕先を
チェヨンはゴンを抱っこしたまま
蹴り上げた
おお?なんだ??
ヒョン 相変わらずすごいな
あんなに高く足が上がるとは!
ユニョン姫
危ないからここを動くなよ
オレもヒョンに加勢して来る
そこに現れたのは
チェヨンより遅れて
ゴンにたどり着いたイサと
ユニョンだ
ちょっと イサ
お医者様が民を
怪我させちゃダメじゃない!
イサは
怪我の手当てをしなくちゃ
それに
捕物はアッパに任せて
おけばいいのよ
イサが怪我したらどうするの?
心配そうに言い返すユニョン
いやいやいや
悪い奴は懲らしめなくちゃ
それにこんな雑魚に
やられるほど
オレは弱くないぞ
このまま逃してなるもんか
怪我の手当ては
捕まえた後だ
飄々と言い残して
イサは砂埃の舞う乱闘の中に
消えた
チェヨンとイサとタン
最強の三人にその辺の輩が
敵うわけもなく
悪人たちは
バッタバッタと散っていく
そこに現れたのは・・・
これは一体
どお言うことなの??
目を丸くして 市井での
乱闘騒ぎを見回しているのは
屋敷からサンとともに
ゴンの迎えに出向いたウンス
だった
ゴロツキどもに
やられる夫ではない
と 知ってはいるが
夫の腕の中にいる息子
ゴンの姿にウンスはハラハラ
ゴンは父親の真似をして
拳を振り上げてみたり
ジタバタしてみたり
すっかり戦闘態勢なのだ
もう!
何やっているのよ!
ここはみんなが通る往来よ
そこで乱闘するなんて
迷惑になるじゃない
シャラ〜〜〜ップ!!
大声をあげるウンス
おかしな天界の言葉に
ゴロツキたちの手足が
一瞬止まった
その瞬間
テマンが呼んだスリバンの
ジホとシウル
それに駆けつけた
ウダルチの兵士たちが
悪人捕縛に動いた
オンマぁ
あのね あのアジョシ
わるいんだよ
ハルモニのおカネを
うばったんだよ
ゴン ちゃんと見てたよ
ごまかしてとりあげたんだ
だからハルモニを
まもろうとして
わるい人にいいかえしたの
そしたら
おおさわぎになって・・・
ゴンは母親に駆け寄って
その衣の裾にしがみつくと
事の発端を話した
事情はわかったわ
困っている人を助けようとした
ゴンの行いは正しいことよ
でもね
もしヨンやタンが
いなかったら・・・
ゴンの身に何かあったら
・・・
そう考えただけで
震えてしまうわ
ゴン
どう言う事情があったにしろ
勝手にお出かけするのは
よくない
わかるでしょう?
みんな
どれほど心配したか・・・
ああ
ゴンが無事で本当によかった
ウンスはゴンの無事を
確認し気が抜けたのか
うっすら涙を浮かべた
ごめんなさい〜〜〜っ
かってにおでかけして
ごめんなさい〜〜〜〜っ
いつもは落ち着いている
しっかり者のゴンが
母親の涙に心を痛め
大泣きをした
あんなに泣いているゴンを
初めてみたわ
ゴンったら
なんだか サンみたいね
サンも勝手にいなくなって
オンマに叱られたこと
あったもんねぇ
ポロポロ
泣いているゴンを見つめ
ユニョンはサンの腹をつついて
クスッと笑った
ええ?そんなこと
あったかなぁ
サンはバツが悪そうに
頭をかいてごまかして
タンに助けを求めた
にぃに〜
ん?
二人とも怪我してないか?
うん だいじょうぶ
そこへ
剣術稽古を終えたスニョンが
師匠のジュヒ
(テマンの妻)に連れられて
顔を見せた
あらぁ
なんだか大変なことに
なっているわね
オンマ?ケンチャナ??
スニョン
お帰りなさい
ええ
ゴンが無事ならそれでいいの
さあ 悪い奴らのお仕置きは
ウダルチに任せて
私たちは家に帰りましょう
ゴン・・・?
あらら・・・
ゴンは母親の衣の裾を
掴んだままうとうとしている
疲れたのだな
大冒険だったのであろう
さて 帰るとするか
家族の元に
戻ってきたチェヨンは
ゴンを抱き上げると
ウンスに微笑んだ
仕事は?いいの?
取り調べとか
あるんじゃないの?
ウダルチに任せておけ
俺は知らん
まあ また丸投げ?
うふふ
まあ いっか
今日は許してもらおう
ウンスは夫の横に並び
その横にスニョンとユニョン
一歩下がってタンとサン
七人の影が
デコボコした道に伸びている
あちゅいねぇ
ゴンったら
なに?寝言?
帰ったらヘジャに
冷たいものを
用意してもらいましょうね
ゴンの可愛い寝言に
チェヨンとウンスは
顔を見合わせ笑った
ねぇ オンマぁ
サン 帰りに饅頭と飴も
ほしいなぁ〜
サンは はしゃいだ声で
ウンスに言った
考えてみると
家族揃ってのお出かけは
久しぶりのことだ
それならユニョンは
新しい本が欲しいわ
本屋さんに寄りたいな
ゴンも喜ぶと思うし
かき氷もいいよね?
ゴンじゃないけど
あちゅいからねぇ
タンは茶目っ気たっぷりに
ウンスに言う
いいね〜
サンが同調する
一番暑がっていたゴンは
もはやすっかり夢の中だ
まあ にぃにったらぁ
それで?
今日は何があったの?
スニョンも話を聞きたい
そおね
帰ったらゆっくり
ゴンの大冒険を
聞くとしましょうか
ウンスは微笑んで
チェヨンに体を寄せて
歩き出した
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『今日よりも明日もっと』
人生には思いがけないことも
多々起きる
そんな時は過去に生きるよりも
前を向いて歩いて行こう
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おはようございます
三連休の最終日
いかがお過ごしでしょう?
お話を
ようやく更新できました
間延びしてしまって
ミアネヨ〜
コメントのお返しも
なかなか進まず
失礼いたしております
ぼちぼちのお返しでお許しを
アメ限にいただいたコメント
メッセージも
ありがとうございました
九月も半ばだというのに
まだまだ気が抜けない暑さ
大雨 線状降水帯
どうぞみなさま
安寧にお過ごしくださいませ
またおつきあいくださいね