朝から大いにはしゃぎ
皆でご飯を食べ
様々な競技で盛り上がった
ソダンの遠足も
そろそろおひらきの時刻
陽の光は西に傾き始め
幼い子供らは
すっかり疲れて
母親に抱っこされたり
天幕の下で昼寝をしたり
帰路につく子がいたり
王妃様も
公主様や王子様たちと
警護のウダルチや武閣氏と
そろそろ
王宮に戻らねばならない
楽しゅうございました
姉様・・・
今宵は公主や王子たちも
ぐっすりと眠ることで
ございましょう
いい息抜きになって
よかったわ
ああ そうそう
王宮に化粧水を届けて
おきますね
日焼けに効くんですよ
しっかり手入れしないと・・・
日焼けを侮ると
後から大変な目にあいますよ
武閣氏のお姉さん皆さんも
使ってくださいね〜
あ ちなみに化粧水は
診療所で販売もしています
うふふ
ちゃっかり宣伝もして
ウンスは微笑んだ
その横で苦笑しているのは
叔母のチェ最高尚宮だ
では
妾はそろそろ・・・
王妃様が天幕から
出ようとした時だった
母上様
先に王宮へお戻りください
私は少々やりたいことが
ございますゆえ
真剣な表情で
そう言ったのは
王位継承者のウ王子だった
はて?
怪訝な顔つきの王妃様に
くるりと背を向け
ウ王子がまっすぐ向かった先は
救護所の後片付けをしている
イサのところだった
王子様
どうされました?
どこかお怪我でも?
イサは尋ねた
そなたに頼みがある
私と手合わせをして欲しい
は?何ですか?
オレは王子様と手合わせ
するような身分じゃないし
それにオレは医者ですよ?
ウダルチの誰かに頼むとか
ああ ヒョン
上護軍に稽古をつけて
もらうとか・・・?
いや そなたが良い
どれほどの力があるか
直に見極めたいのだ
いやいやいや
力なんてないですって
やりとりをする二人を
見守るユニョンの
心配そうな表情に気がついて
イサは何とかこの場を
逃げ切ろうと考えていた
ほおお?
何事かと思えば
若先生と立ち会い???
ですと???
それは楽しみだわぁ
ここまで王子様に言われて
まさか逃げないよね?
若先生??
焚き付けるように
イサに言ったのはウネだった
ウネはもともと王子様の乳母
ウ王子もウネに懐いていた
そんな縁もあってか?
ウネがウ王子に加勢したのかも
しれない・・・が・・・
ウンスは渋い顔で
ウネとウ王子
戸惑っている王妃様
そして夫チェヨンを見渡した
イサ その申し出
受けるがいい
チェヨンは一言
イサに答えた
え?王子様とオレが
手合わせするってこと?
ああ
手加減はするなよ
相手が子供だと思って
見くびると痛い目に合うぞ
イサは肩をすくめた
チェヨンにそこまで言われたら
もはや断ることはできない
帰り支度をしていた者や
帰りかけていた者までも
王子様とイサの周りに集まって
やいのやいのと言っている
ユニョン 大丈夫?
顔色が悪いわよ
スニョンに言われて
ユニョンは首を振った
平気
それにしても王子様
どうして急にイサに
勝負を挑んだのかしら?
いくら練習用の剣だからって
安全ってわけじゃないのよ
でも あの二人
まるで決闘でもしそうな
勢いじゃない??
スニョンは首をかしげ
ユニョンはドキドキして
胸が苦しくなった
イサに勝って欲しい
けれども王子様が傷つくのも
見たくはない
俺が審判をしよう
よろしいですか?
王子様?
チェヨンが申し出ると
ウ王子は小さく頷いた
少しばかり緊張の面持ち
肩に力が入りすぎているのが
見て取れる
皆が固唾を飲んで
見守る中
ウ王子がイサに向かって
駆け出した
イサはふわっと身を翻し
ウ王子の剣をかわした
河原の埃っぽい土煙が
イサの足元に舞った
正直イサは困っていた
王子様に怪我をさせるわけ
にもいかないし
子供相手に真剣勝負と
いうわけにもいかない
それなのに試合を受けろとは?
ヒョンの真意も計りかねる
それに
青白い顔のユニョンも
気にかかる
勢いよく向かってきたウ王子は
前のめりになって倒れこんだ
だが すぐに立ち上がると
体制を整えて
再びイサめがけて突進する
イサはまた軽々と
ウ王子の剣先をかわし
宙を舞う
二人とも
なかなかじゃないの
ねえ ウンスさん?
ええ まあ・・・そうね
ウンスは曖昧に笑った
ウ王子がイサに
直接対決を挑んだのは
初めてのことで
どういう意図があるのか
わかるような
わかりたくないような・・・
だが
まだ幼い子供だと思っていた
ウ王子の真剣な眼差しは
必死に何かを訴えているように
ウンスには見えた
若先生 頑張れ〜
王子様 負けるな〜
あちらこちらから
声援が飛んで応援にも
熱がこもる
これでは
手合わせにはならぬ
逃げないでください
ウ王子は右上から振りかぶり
イサめがけて剣を下ろした
イサはその剣先を
左下からすくい上げるように
受け止める
かきーん
剣がぶつかり合う音が
河原に響いた
ウ王子はよろめきながら
後ろに倒れて尻餅をついた
だが またすぐに
起き上がると剣を構え
イサに言った
余は簡単に諦められぬ
イサ殿は逃げてばかりだ
そんな男に・・・
余は負けたくはない
ウ王子は剣を振りかざし
猛然とイサに向かって行った
*******
『今日よりも明日もっと』
たとえどんなに傷ついても
たとえどんなに辛くても
譲れない気持ち
譲りたくない思い
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ぼちぼちの更新に
おつきあいいただき
ありがとうございます
イサとウ王子の対決
さてどうなる??
連日の暑さ
そして週末の悪天候
不安定要素が多い日々ですが
どうぞ 皆様お心やすらかに
安寧にお過ごしくださいませ
haruは歯医者通いで
神経治療が続いております
あぁ いつになったら
終わるのでしょう???
ぐすん![]()
また
おつきあいくださいませ〜