Amazonプライムで視聴期間が終わるというのを見つけて駆け込みで全話視聴したのが「舟を編む」アニメver.
 



教員時代の入試作成の日々を思い出してしまった。  
 
 
 

高校入試3回×2パターン
中学入試5回
 
 
毎年毎年、11種類の文学作品と評論を入試のために作問してきた。
もちろん、一人で作るわけではなく教科全員が分担しながら作り上げていくわけなのだけれど。
1学期も半ばになるとその年の担当が決まる。夏の間はずっと入試に使う作品探しで本を読み漁る。夏休み明け、それぞれが候補作を持ち寄り、例題を作成して、その年の入試に使う作品と出題のための部分を選んでいく。
 
 
わたしは、高校入試も中学入試も文学作品を担当することが多かった。
言葉の奥に込められたメッセージと、私学だったから学校の理念とをリンクさせながら問題を作り、問いを立てる。問いの言葉を選ぶ。
 
 
問題案が出来上がると国語科全員で解いてみて、揺らぎはないか、表現が適切か、何を伝えようとしているのかを検証する。
そして、幾たびもの校正、校正、校正。。。
「が」なのか「は」なのか、「問一」なのか「問い一」なのか、「答えよ」なのか「答えなさい」なのか、「10字以内」なのか「10字程度」なのか。何度も何度も揉んで揉んで揉んで、年が明けるまで格闘する。

並行して模範解答がどこまで許容するか。特に記述の解答では表現の揺らぎや幅の想定を幾度も考えて、複数解を用意する。
 
 
入試が終われば終わったで、採点しながら想定外の解答に強化担当が頭を突き合わせて正解になるのか、部分点とするのか、はたまた不正解なのかを考える。
 
 
毎年毎年繰り返される壮大な入試づくりというイベントは、言葉と向き合い続けた履歴でもあった。
 
 
辞書編纂という仕事を追いながら、言葉の海を渡る仕事をしてきた自分がどれほどに言葉と対峙してきたのかを重ね合わせずにはいられなかった。
 
 
 
「僕らは旅人なのだと。そして辞書は僕ら旅人の行く先を照らすともしびだ。」
 
 
わたしはずっとともしびをともし続けてきていた。人生という旅路に揺蕩うちっぽけな舟ではあるけれど、ともしびを絶やさずにさすらい続けている。
 
 
横の糸は人生、縦の糸は言葉。
それがわたしを織りなす錦となる。
わたしの人生は言葉とともにあり続ける。

#ブックカフェ #ブックスペース #本屋さん #古本屋さん #本屋 #古本屋 #読書好きな人と繋がりたい #本屋さん巡り #藤野 #本のある空間 #高校入試 #中学入試 #舟を編む #三浦しをん #辞書 #糸 #ともしび