お盆休みも終わり仕事が始まりました。


休暇中に読んだ本です。




予防接種2024年7月初版の書籍

44歳の外科医である中山祐次郎氏。

数々の専門医資格も取得しています。

これまで2000件以上の手術を執刀。
英文論文を発表したり、その活躍は臨床だけにとどまらない。

医師としてのスペックが高いだけでなく

作家としては、「泣くな研修医」シリーズ(幻冬舎)より出版、ドラマ化もされたそうです。

プライベートでは2児の父親。



おもしろかったです!


医学部を目指し、首都圏難関中高一貫から2年間の予備校生活からこの本は始まります。


その若い青い感性。多感な時期に苦悩する姿は、ついこの前まで、受験生だった娘や娘の友人たち(医学部を目指す)の姿が浮かび、

首都圏から南の地方国立大学に進学した時の気持ちは、息子のことを想像して読み進めました。



     金髪、ピアス、喫煙驚き

       その心理は、、、



そして私自身が著者である中山氏同様、未来に絶望しながらあがく青春の日々を思い出して心を掴まれてしまいました。

あの頃の感情は今でも容易に引き出してこれます。



本書は、「自分の子供に読ませたい」と、自伝と、それに加えた手紙形式で書かれています。


「自分語り」が強すぎて「独善的」な内容になるのを防ぐため原稿はその都度、クラウドファンディングで一般の読者に読んでもらいコメントを受けながら書き上げたというのです。


「挫折」と「失敗」経験の物語は、どんな年代でも心に「一石を投じる」のではないかと感じました。

 

    エリートのお医者さまが

     自分にとって正解ではないかも凝視




​選択するということ


本書で、何度も繰り返し出てくる言葉は、

「選択とは何かを選ぶことではなく、

選びとった方の選択肢で行くと覚悟を決め、

あとで『ああ、自分が選んだほうが正解だった』と言えるように

圧倒的な努力で現実世界を捻じ曲げること」



     捻じ曲げる凝視



自分で選択した瞬間、盲目的でなくできれば戦略的なる努力を、人が休んでいる間に2倍、3倍とすることが必要だと繰り返し述べています。



   そのパワーのベースになるものは?



医師になるまでの過程(医学部の日常から医師国家試験)をそして医師になってからの世界を、一般人がおよそ知ることのない「高収入」という短略的なイメージからかけ離れた話を、

既得権益の医療界をノンフィクションで一緒に知る得ることになります。


これは、医学に進もうと思う人はもちろん、医療を受ける身としても読んでみるといいと思いました。



著者である中山氏は、小学生、中学生、高校生に読んで欲しいと、、

親言えないことを「知らないおじさん」の体験談なら聞いてもらえるのでないかと、述べています。


「机の上に置いておく」のがいいらしい。





​死を思え!



そして、38歳で、小説家デビューとこちらも茨の道を突き進んで成し遂げている著者。




「死」が日常から遠ざかり、医療技術の革新で長寿社会となりました。

でも人は当たり前ですが、100%死ぬのです。

そう中山氏は、私たちに幾度も訴えてます。


そして、それは、安心で安全な生活をしていると忘れてしまうのですが、

誰もが「明日死んでしまう」リスクはあるのです。


著者は、その職業柄、日に何人もの「死」に直面しています。医師として時間を共有した方との別れ。仕事とはいえ、この悲しみは、精神的に相当しんどいことです。


そういう命の際に触れることで、一度だけのしかもいつ終わりが来るかわからないこの人生、心の底からやりたいことをやらずに生きていいのか、自問自答して、自分の人生の選択をして欲しいと訴えています。


私も、明日目が見えなくなるかもしれません。

私も、明日右手が動かなくなるかもしれません。

死だけではなく、健康であることを失うリスクもあります。



ピンピンはできても、「コロリ」は難しいと言われています。

それでも、死に向かって生きていくのです。


やりたいことは、「今」やろう!

そして、

そういう選択が出来ることはなんて幸せなんだ


そんな気持ちになれる本でした