妻が遺したぬか床

 

これだけは、絶対にダメにできない。

妻が大切にしていたぬか床。

23歳の娘とほぼ同じ年齢だ。

 

毎日、底からしっかり混ぜて温度を安定させる。そうすることで、乳酸菌が優勢になり、酸味とうま味が整う。

 

妻が他界した後、出張などで家を留守にすることが増えた。表面にうっすらと白カビがつくなど、危ない時期もあったが、なんとか復活させることができた。

 

 

娘の嫁入り道具に持たせたい。

 

それまで、せっせと世話をするのだ。