一瞬の家族

 

音楽が、これほど人の心を揺さぶるとは思いもしなかった。妻が遺したコンサート「いのちのうた」は、いつのまにか、僕の人生の一部になっていた。

 

今年は、3月の大分を皮切りに、妻の命日の7月11日は東京で公演。10月の福岡は3回目だ。

過去2回は満席。遠方からも多くの人が会場に駆けつけてくれた。

 

昨年の福岡公演では、千葉から訪れた母と子がいた。

コンサートが終わると、母親が僕にこう言った。

「きょうは夫の一周忌なんです。とても楽しい時間を過ごすことができました」

 

死を忌み嫌う。

日本では、喪が明けるまで出掛けてはいけないとか、

誰か亡くなったら初詣には行けないという風習がある。

 

悲しみは、じっと我慢するもの。

時間が解決してくれる。

そんな文化が、地域に根強く残っていることを感じていた。

 

千葉の親子のように、悲しみを抱えながら、今を楽しむ。

コンサートを続けていくことが、死別を経験した自分の役割のような気がした。

 

シーナ&ロケッツの故・鮎川誠さんも「いのちのうた」(2019年7月)のステージでこう言った。

 

「天国のはなちゃんのお母さんやら、シーナやらが『はがいかー(悔しい)、楽しそうに』ち、言われるぐらい僕たち生きとるもんは輝いて生きんと。亡くなった大切な人に、それが一番最高の贈り物と思っています」

 

つらいな。息苦しいな。

そう感じたら、遊びに来てください。

僕たちに会いに来てください。

 

「一瞬の家族」になりましょう。

 

10月12日(月・祝)17時開演です。
福岡のブードゥーラウンジでお待ちしています。


チケットぴあ(セブンイレブン・Pコード335-813)
TIGET(チラシのQRコード)
上記以外の予約は、yasutake911@gmail.com(安武)まで。

 

 

昨年の「いのちのうた」(2025年10月13日)Photo by Chiyori

 

 

 

 

三宅伸治&The Red Rocksの新しいアルバムです。