一年の終わりが近づくと、
ふと立ち止まり、今年手に取ってきたものや、
大切に使ってきた時間のことを思い返したくなります。
コサージュは、装いにそっと添える小さな存在。
けれど、身につける人の気持ちや佇まいまで、
静かに引き上げてくれる力を持っています。
特別な日だけでなく、何気ない一日を
「大切に過ごそう」と思わせてくれるものでもあります。
一方、グルー継ぎは、
欠けたり、割れたりした器に、
もう一度「使う理由」と「愛着」を取り戻す手仕事。
完璧ではないからこそ生まれる線や表情に、
その器だけの物語が宿っていきます。
装いも、暮らしも、人生も、
どこか似ているのかもしれません。
傷や変化を隠すのではなく、
丁寧に受け止め、そこに美しさを見出すこと。
今年も、
コサージュを通して「その人らしさ」を形にし、
グルー継ぎを通して「ものを慈しむ時間」を
ご一緒できたことに、心から感謝しています。
どうぞ年末年始は、
お気に入りの装いと、手に馴染んだ器とともに、
少しだけゆっくりとした時間をお過ごしください。
来年も、
日常にそっと寄り添う美しさと、
心がほどける手仕事の時間をお届けできれば幸いです。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。



