昨日で終わってしまったのが残念ですが、、、。
CHANELー未知なるクリエイション その先へ
行ってまいりました。
手仕事を継ぐ11のメゾンダール。
日仏の職人たちによる合作と芸術に、直接ふれることができたひととき。
そこには、時を超えて受け継がれてきた技と、新しい感性が共鳴しあう、美しい瞬間がありました。
ひと針、ひと削りに宿る誇りと緊張感、そして人の手ならではの温もり。
コサージュ作家として、その“手”が生み出す世界に心が震え、まさに眼福の時間でした。
ランデブーでは、数寄屋建築の空間の中に、
畳の縁(へり)、障子、縁側の足置きに至るまで、
日本の職人とメゾン・デ・メティエ・ダールの職人が細部にまで心を注いでいました。
伝統と革新が溶け合い、静謐な中に張り詰めた空気が漂う。
それは、文化と文化、時代と時代が対話するような、感性の扉がそっと開く体験でした。
今回特に印象的だったのは、鑑賞者と作品が互いに作用しあう臨場感。
立ち止まり、呼吸を合わせ、視線を交わすうちに、
私自身が空間の一部として、作品とともに呼応していく感覚に包まれました。
その場に身を置くことでしか得られない「体感するアート」。
伝統と革新、そして未来へとつながる、新しい表現の形を感じました。
何より驚いたのは、この体験が無料であったこと。
そのクオリティ、空間演出、そして職人たちの熱量を思うと、
文化や芸術が“開かれていく”時代の新しいかたちを垣間見た気がします。
見えないところにこそ宿る美意識。
その静かな輝きにふれたことで、
私自身の中にも、「手を動かすことの意味」をあらためて見つめ直す時間が生まれました。
技を磨くこと、素材と対話すること、そして“心を添える”こと。
それこそが、時代を越えて人の心に届く創作の原点なのだと。
今回特に心に残ったのは、素材そのものが空間と呼応していること。
たとえば木や和紙、金属や布が、光や影と共鳴しながら存在していました。
その姿を見て、私のコサージュづくりにも「空間と調和する造形」という新しい視点が芽生えました。
色を重ねる時、素材を選ぶ時——そこに“空気の余白”を感じさせること。
装う人だけでなく、周囲の空間にも溶け込むような、静かな存在感を持つ作品を生み出したい。
そんな想いが、心の奥に灯りました。
この日の体験は、私の中で確かに何かを動かし、
これからの作品づくりに新しい風を吹き込んでくれる気がしています。
伝統の中にある未来。
その扉を、またひとつ開けていきたい——。


















