酒と悟り 幻想からの目覚め | 深層意識の力を利用し、夢を実現する

酒と悟り 幻想からの目覚め

 

こんにちは、作家でコーチのマスターこと浜田です。

 


わたしたちは自分の信じている観念を通して
世界を見ていると言われています。

 

いわばわたしたちが観ている世界は、
自らの観念を鏡に映しだしたものを
真実だと信じ込んでいるわけです。

 

それは一体どんなものなのでしょう?

 

今日のお話は、観念が投影された世界に
気づくきっかけになるお話です。

 

それでは毎週金曜日に連載の「酒と悟り」をご覧ください。

 


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   これまでのあらすじ


男はバーのカウンターで不思議な紳士と出会ったことがきっかけで、
真理と悟りを求める探求の旅がはじまりました。


座禅修行で人生の師となる老師と出会い、
男は自己の内面に深い静寂を見つけます。


座禅修行から帰ってきてからの男の講演や講座は
大好評となり、男は成功への道を走りはじめます。


ところが「あなたは必ず成功するわ」という言葉で
近づいてきたあやしい人物に男は
「この人は自分のことを解ってくれる人だ」と心を許してしまい、
男のビジネスは壊滅的な大打撃を受けてしまいます。


この人物と縁を切ることはできたものの、
男はその人物が自分自身の鏡で、
自分自身なのだとは到底認めることが出来ませんでした。


そんな中、男はいつの間にか夢なのか現実なのか定かでない
奇妙な世界に迷い込んでいました。


そこで男は6歳未満の小さな自分自身を見つけます。


トラウマを抱えた幼い自分。


小学校に初めて行った日。
自分が忘れ物をしたこと。


忘れ物をしたことを言ったら怒られると思い、
教室で泣き出してしまったこと。


そうしたら先生から「赤ちゃんみたいに泣きだした」と笑われ、
クラス全員から大爆笑されたこと。


以来、小学校の間ずっと、ことあるごとに
クラスメイトから「赤ちゃん」と言われて傷つけられたこと。


男は幼い頃、自分の身に起こったことを思い出します。


先生の無神経な一言でひどく傷つき、
トラウマを抱えることになった自分。


が、男はふいにその現実は
自分自身が創り出していたことに気づくのでした。


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    幻想からの目覚め
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小学校に入学したあの日、
先生に怒られそうになって泣いたとき、
先生は泣いている自分を「赤ちゃんみたいに泣きだした」と言った。

 

クラスの全員が爆笑した。

 

男は以前も何度もこの記憶を思い出した

 

屈辱的な記憶。
ひどく....ひどく傷つけられた記憶

 

あの出来事が深い心の傷になり、
男の内のトラウマになった。

 

だから男はこれまで何度もこの記憶を癒そうとしてきた。

 


セラピーを受け、
受けるだけでなく、セラピーを学んで自らに癒しを施した。


潜在意識の浄化のテクニックを学び、
この記憶を癒し、解消し、書き換えようともしてきた。


ありとあらゆる、考えうるあらゆる方法を試してきた。


あらたなメソッドを知ったら、そのメソッドが面白いと思ったら、
それを学び、この記憶に施してきた。


ありとあらゆる方法をこの記憶に施してきた。

 


だがどんなに手を尽くしても、この心の傷がいえることはなかった。

 


どんなに癒しても、どんなに手放そうと思っても、
なにかきっかけがあるとこの記憶は思い出され、
その度怒りが内から湧き上がってきた。

 


男の内のあの日の自分が、あの日の子供の自分が怒り、
理不尽さに、不条理さに腹を立てた。

 


自分は何も悪いことをしていないのに!


なにもしらない小さな子供だったのに!


理不尽すぎる!酷すぎる!許せない!

 


どんなに癒しを施そうとも、
どんなにこの記憶を浄化し、書き換えようとしようとも、
その施すことは、火にくべる薪のように
怒りの炎に飲み込まれ、灰塵と消えていった。

 

一時的に癒されたり、楽な気持ちになることはあったが、
きっかけがあるとすぐに怒りは炎としてたちが上がった。

 

そうしてその怒りは世の中への不満として爆発してきた。

 


子供の気持ちを考えない、人の気持ちがわからない、
心無い大人が教師になれる世の中なんて!


なんでそんなことが許されるんだ!

 


世の中はおかしい!

 

そんな怒りに繋がっていた。

 

だが....男はあの日、あの時、先生に「赤ちゃん」と言わせたのは、
自分だったと気がついた。

 


現実を創り出していたのは自分だった。

 

泣いたら許してくれる。
泣いたらみんなが優しくしてくれる。


だから少しでもばつが悪くなると泣くという自分の常とう手段。
泣くことは幼い頃の自分の必勝パターンだった。


そして何処かで自分はちゃんと知っていたのだ。


泣けば思い通りになると。

 

だが自分の内の、深淵の奥の自分が、
もうそのことをやめさせようとしたのだ。


だから自ら封印させるために、先生にああ言わせたのだ。

 

現実を創り出していたのは自分だと知ったとき、
先生に対して抱いていた怒りが消えた。

 

別に先生を好きになるなんてことはなかった。

 

ただ怒りが消えたのだ。

 

ただ気持ちがフラットになった。


ずっと強い力で引き続けていた綱引きの綱の力がふっと抜けたように。


どうしても消えなかった、
なにをしてもなくならなかった怒りが、ふっと消えた。

 


そして男はふと気がついた。

 


幼い自分はあの日、
自分は何も悪いことをしていないのにひどい目に遭った、
ひどい目に遭わされたとずっと思ってきた。

 

自分は何も悪いことをしていないのに!

 

そうして世の中は理不尽だ、世の中は残酷なところだ、
世の中は安心できないところだと、自分自身に言い聞かせてきた。

 

自分は悪くないのに!

 

その思いが、自分は被害者で、世の中は無慈悲で、
自分は無力だと深いところで信じ込ませてきたのだ。

 


だから...男は悟りという言葉を知ったとき、
そして解脱という言葉を知ったとき、悟りたいと思った。


悟って解脱(げだつ)したいと思った。

 

解脱.....輪廻の輪から抜け出すこと。

 

もう二度とこの世界に生まれなおさなくてよくなること。

 

この煩わしい世界から。
この残酷な世界から。

 

それが男の悟りたいモチベーションだったのだ。

 

だが世界が残酷で無慈悲なところに見えていたのは、
男の自分は可哀そうな被害者だという思いが投影されたものだった
.....ということに男は初めて気づいた。

 

 

 

男は自分が信じる、
【自分が信じているなどとは、
気づいていないことすら気づいていない観念を、
世界という鏡に投影し、
鏡に映る自らの観念を信じ込んでいた】のだ。

 

 

 

世界だと思って見ていたのは、見えていたのは、
自分自身の観念だったのだ。

 

自分は投影という言葉の意味を知っていると思っていた....。
だがまったくわかっていなかったのだ。

 

男が世界に観ていたのは自分自身の観念だったのだ。

 

 
男は初めて、自らの幻想から目が醒めた気がした・

 

 

 

 今夜21時のメールマガジンにつづく

 

 

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【著者プロフィール】
浜田義之 1966年 京都生まれ。

子供の頃から大好きなことを仕事にすると決め、

20代でアメリカの世界的トップコーチに師事し、
その後、「生き方」の師となる禅の老師に師事、
真理をもとめアマゾンの先住民のセレモニーにも参加

生きがいある人生の探究をライフワークとし、
深層意識を活用したコーチングを実践

既存の枠に捉われない、斬新な観察眼を大切にし、
執筆、深層意識を使った能力開発、
深層意識を使ったライティング講座、
コーチング、セミナー講師として活動している。

特に文章表現においては「深い気づきが得られる」
「世界に引き込まれ、まるでその場で体験しているよう」など高い評価を得ている

 

かつてバーの経営者であったこと「マスター」の愛称で呼ばれる

著書に「わたしが目覚める~マスターが体験から語る悟りのお話」ナチュラルスピリット社がある