酒と悟り 全てうまくいく
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いらっしゃいませ、マスターの浜田です。
毎週金曜日の21時に
メルマガ(無料)でお送りしている「酒と悟り」
どうぞ物語の行間から気づきや閃きを受け取ってください。
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これまでのあらすじ
男はバーのカウンターで不思議な紳士と出会ったことがきっかけで、
本当の自分へと還る目覚めの旅がはじまりました。
座禅修行で人生の師となる老師と出会い、
男は自己の内面に深い神聖な静寂を見つけた。
男はそれまでになかった落ち着きを身につけた。
男は修業後、紳士と再会する。
紳士は男の「真実を知りたい」という純粋な魂の望みが、
本物の師と出会わせたのだと男に伝えた。
男はこの言葉に悦びとともに、
同時に身が引き締まる思いがしたのだった。
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全てがうまくいく
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座禅修行から帰ってきてから、男を取り巻く環境は変わった。
なんというか男の人生が活気づきはじめた。
男は作家業を生業としており、講演やセミナーの仕事を、
数名のスタッフのサポートのもと行っていた。
男の講演、そしてセミナーはどんどん盛況になっていった。
男が活気づいて、
その活気が男の人生という現場にも花開いていた。
男は自分の感動を文章で、そして話すことで毎日表現した。
分かち合った。
座禅修行は男の雰囲気を、在り方を変えた。
スタッフの一人は修業から帰ってきた男を見るなり、
「なんか大人になって還ってきた」と驚きを口にした。
男にはその言葉が嬉しかった。
自分でも同じことを自覚していた。
前はなかった落ち着き、
自信が男の揺るぎない軸になっていた。
男は座禅修行で体験したこと、
そして本物の師との出会いに心底感動していた。
その感動を男は人々に分かち合いたかった。
本当に感動していて、本当に嬉しかったのだ。
男が本当に感動して話すものだから、
その感動はセミナーの参加者をもワクワクさせた。
この人をこんなに変え、
感動させた禅の老師に会ってみたい。
多くの人たちがそう思った。
そうして男の紹介で何人もの人々が
老師の道場に行くことになった。
男は純粋に嬉しかった。
自分の人生の【質】をこんなにも
劇的に変えた出会いがあったことに、
自分の人生に感謝した。
こうして男は日々、生き生きと生きていた。
毎日がキラキラと輝くようだった。
さて。
そんな中、男には一つ悩み事があった。
これだけキラキラと輝く日々の中で
いったいどんな悩みがあるというのだろう。
その悩みとは、座禅修行の
お許しが老師から出なかった場合に備えて、
申し込んでいた別の瞑想の修行があったことだった。
男の中では座禅の修行が本当に最高だった。
申し込んでいたもう一つの修行は男にとってはいわば
座禅修行が実現しなかった時のための
保険のようなものだった。
座禅に行けないときはそちらに行こう。
そう捉えていたものだった。
だが男は座禅修行に参禅することができた。
そして素晴らしい人生の質を変える経験をできた。
だからもう、もうひとつの修行にはいかなくていいかな?と思っていた。
男は行くべきか、やめようか悩んだ。
そこで座禅ともう一つの瞑想行を紹介してくれたマスターに
相談することにした。
マスターの返事はこうだった。
「せっかくですからそちらも行かれたらいかがですか」と。
男は「そうだな」と思った。
男にとってはもう座禅修行で充分だった。
(とこの時の男は思っていた)
行くとしても、次も老師の禅道場に行きたい。
あの道場に行けばいい。
そう思っていた。
だがマスターの「せっかくですから」という言葉に
男も「そうだな」と思った。
せっかくの機会なのだから
人生という限られた時間の中で経験できる貴重な機会なのだから。
そう思い、男は山に籠っての瞑想行に参加することにした。
が、その行(ぎょう)は男にとって、
思いもかけない過酷なものになろうとは、
そしてまた、その後の人生に【活きる】とてもつもなく貴重な経験になるとは、
この時の男にはまだ想像もつかなかった。
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